2005/02/26(Sat.) ふっ [長年日記]
■ [Diary] 不安定ながらも走行
思うところあって、西澤学長の著書をまとめ読みしている。「門弟と称する人間に詐欺にあい自裁を考えた」など衝撃な内容もあったのだが。
九州新幹線を不良債権という石原都知事と、仙台−新潟−金沢に新幹線をという西澤学長とでは、地方と東京のポジショニングにおいて、着眼点の立脚が違うことであろう。ただ、それでも通じ合う志があっただろうことは想像される。
そして、西澤学長が引用される宮澤賢治の「みんなのほんとうのさいわい」通りに、学長の「流出」でも「日本のためにはよいことだと思う」という岩手の人々…
いろいろ考えた。いずれまとめようと思う。
■ [時事ネタ] 奥州市誕生
ひとつの新しい市が生まれるときは、とりあえずは祝福したい気持ちである。今日の岩手日報を見る限りは、決まったことに対してこれでいくんだぞっていう確固な意思を感じたので*1。
ただ、最初の候補10個のうちtakaが「日高見市」というのが違和感がない、小さいときから親しみがある、これが良かったというのを聞く機会があり、これは有益なお話であった。「日高見(ひたかみ)」は北上に訛る以前のこの地方の呼び名で、日本書紀にも記されているのだとか。もっとも、宮城平野から下北の当たりまで広くさすようではあるが、「奥州」よりはやや狭いか。
「八幡平市」の例でもないが、市町村名にして知名度を挙げるというのも一つの市名の決定法である。平泉文化も良いのだが、アテルイ、坂上田村麻呂以前ももっと売り出していけるよなあと。北海道のひだか市のときも候補にあがっていたみたいで、日高山脈もその流れなのかな。
だいたい、日本書紀なのに変な漢字があてられてないというのは気になるなあ。あーこのあたり調べてみたいーといって、研究は遠くになりにけり。
*1 水沢市長の発言より。少なくとも行政の側が士気高いし、市民の側も「胆江はひとつ」という思いが強いようなので、このあたりは安心してみている
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