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2016/10/16(Sun.) バグ [長年日記] この日を編集

[Place] 人に薦められる博物館&資料館BEST10

日本全国の城跡に行ってきたため、博物館や歴史資料館の類を訪れた機会も多い。ここいらでBEST10を考えてみたので共有してみる。


10.立山カルデラ砂防博物館(富山県立山町)

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じつはなかなか10位と思える施設がなかったのだが、ここが飛び抜けたので10位とする。

砂防ダムというのはいまいちなじみがないのだが、その意義について分かりやすく紹介する施設。砂防ダムのテクニカルな工法についてもていねいな説明がなされている。砂防ダムの先駆者・赤木正雄と新渡戸稲造の関係など新発見も多い。


9. 国際交流センター小村記念館(宮崎県日南市)

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名外交官・小村寿太郎を顕彰する偉人記念館の白眉。明治外交において小村寿太郎の果たした役割の大きさだけでなく、幕末期の薩摩藩に近い立地での飫肥の事情にも触れ、郷土での経験あっての活躍・立身であることが窺える。ポーツマス市との関わりなど、意外な事実も知ることが出来る。


8. 秋田城跡出土品収蔵庫(秋田県秋田市)

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ここはトイレである。珍しい古代水洗厠舎跡の発掘成果に詳しい。トイレの遺跡なのであるが発掘成果が大きく、驚かされる。また、古代の日本海側が交流において重要な拠点であったことにも気づかされる。コンパクトだが、内容がひたすらに濃い。

なお、現在は閉館済み。内容は史跡秋田城跡歴史資料館に引き継がれているとのこと。


7. 松前町郷土資料館(北海道松前町)

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全国の無料市町村博物館の中でNo.1。無料でもここまで出来るんだぞというお手本。まず、パネルが素晴らしい。文章のコンパクトさ・造りの精巧さ、大変評価出来る。当然町の資料館なので展示品は相応なのだが、町の歴史をきちんと展示するのが本来の役目な訳で、役割を十二分に務められている。


6. 雲仙岳災害記念館(長崎県島原市)

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火山資料館の中では最近の施設で、体験型装置も新しく、立体地形図の類も新しい。海と山に挟まれた美しい立地も素晴らしい。火山、火砕流、土石流の説明のみならず、痛ましい報道クルー事故など、言及されている内容はテンポ良く幅広い。平成の雲仙・普賢岳災害は単なる天災だけでなかったわけで、災害から得られた知見も幅広かっただけに考えるところも大である。


5. 長崎原爆資料館(長崎県長崎市)

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やはり原爆資料館は広島/長崎一度は訪れておきたい。長崎原爆資料館は入ってすぐの展示で原爆投下、前段なしである。照明も考えられており、大人が勉強になる原爆資料館だ。長崎特有の投下事情も触れられており、ミクロな個々の物語を数多く紹介。摺れた大人でも戦争の痛ましさの方に想いを致すことが出来るよう、徹底的に考え尽くされた展示内容。


4. 九州国立博物館(福岡県太宰府市)

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国立博物館というだけであり、やはり照明からパネルと言ったインフラ部分は隙の無いくらい秀逸で、子ども向き展示も充実しており流石である。だが、矢張り国立博物館たるところは、最新の歴史学における成果を反映した通史展示である。発見の連続で、知的好奇心を大いに刺激してくれる展示である。


3. 夕張市石炭博物館 (北海道夕張市)

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体験型ミュージアムとしての満足度が高く、石炭採掘の黎明期から終焉までの歴史が俯瞰をすることも出来る大変良く出来た施設である。炭鉱事故や炭鉱町の暮らしについても詳らかに説明出来ており、充実した時間を長く過ごせる。市の財政難の中、観光施設から文化施設に転換されるなど紆余曲折を経て存続しているくらいのことはあり、非常にタメになる施設。


2. 倉紡記念館(岡山県倉敷市)

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倉敷というのはよく分からない町で、岡山となぜ合併しないのか、城下町でもないのになぜ47万超の人口がいるのか、不思議なところが多い。天領としての歴史、明治維新期の青年たちの活躍、大原孫三郎という傑人の登場、倉敷紡績の興隆と、ストーリーが止まらない。物語ある企業にだけ許される、楽しい企業ミュージアム。


1. 呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)&海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)(広島県呉市)

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ここはセットで語らざるを得ない。海上自衛隊の日常活動広報施設としての出来の良さ、戦艦大和の経緯と歴史的意義。広島市という平和都市近くで、過去と現在/未来が2館隣接で相乗効果で迫ってくる。軍事開発の成果の上に、現代社会の利便性がもたらされている事実がよく分かる。軍事都市であった呉市の成り立ちも分かりやすく捉えることが出来る。


「本ではなかなか知る機会のない知識」を提供してくれたところがポイント高い。


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