2009/02/07(Sat.) 羽田空港レディ [長年日記] この日を編集
■ [Train] TXでつくばへ
今更なんだがつくばエクスプレスに乗ってみることにした。つくばは1回行ってみたいと思っていたのだが、なかなか機会がなかった。思い立って行くことにした*1。
秋葉原駅へ。…地下深い。改札階までに2回、ホームまでに2回エスカレーターに乗らないと行けないのが長く感じさせる要因。そのような「ワンクッション」は混雑をはけさせるためにも必要なのだろうが。
快速でつくばへ。新線だけ有り、静かで揺れが少ない。トンネル区間は北千住までかと思っていたが、その先も地下区間が多い。南流山までは完全な宅地で、南流山を越えると田畑が見えるかといった印象だ。このあたり、北総鉄道や京成電鉄とは随分と趣が違う。千葉の鉄道はすぐ山林に入るが、埼玉や茨城は田園風景が長く続く。
守谷を越えると、開発中の更地が多くなる。開発レディな様相を呈しているのは、関東の沿線では珍しい。
つくば駅着。
終着の向こうは薄暗くてよく見えない。地下のせいか、寒い。駅のホームにスターバックスのカップを持ち込んでいる人がいるなあと思って改札階へ上がると、TX仕様のコンビニ型駅売店のam/pmとともに、スターバックスがある。思わず温かいラテをPASMOで購入。
一息つけたので、地上へあがりつくば市街を巡る。
道路が太く、いかにも車社会なのだが市街中心部といえどもデパート、図書館、ホールに人が多い。「中心商店街」のようなものは存在しないが、街の中心に人がいる。車社会で出来た街の中心に鉄道がやってきたがゆえだろう。70年代、80年代と勃興・整備されてきた街ですこし古び始めていることもあろうかと思っていたが、まだまだ小綺麗さが続いているようだ。
東京区部に比べて、つくばは寒い。身を引き締める寒さがある。岩手の初冬に感じた、身を律する冷たさだ。東京の冬の寒さはなぶるような寒さで、却って歯が震えることが多い。体で内燃が起きて、北国の方が冬が過ごしやすい気すらしているのだが、その寒さに近い。
帰りは区間快速で少しだけのんびり帰る。快速通過駅の市町村駅でも、人が乗ってくる。副都心線と違い、鉄道会社的に満足できる混雑だ。官民で掲げてる「つくばスタイル」という居住スタイルも悪くないと思える、つくばの冬の寒さだった。
*1 その思い立ちの一週前ならフリーきっぷが出ていたようなのであるが。残念である
■ [Place] 洗足池公園
家の近くに、ちょっと大きな池がある。東急の初乗りきっぷで、ちょっとぶらりと行ってみようか。そんな気軽さで東急池上線・洗足池駅へ向かった。
駅を降り立つと、中原街道を挟んで池がすぐそこにある。ふらりと周遊する。
池の向こうに見えるマンションやビルが、都会のオアシスを思わせる。都会のオアシスに必要なのは、オアシスではなく、オアシスの向こうにあって都会だと分かるシンボルである。勝海舟夫妻の墓などもある、大田区のポケットであった。
■ [Review][Movie] 「誰も守ってくれない」
映画を見に行かないタチである。最後に映画館に見に行ったのは「ラスト・サムライ」だったか「壬生義士伝」だったか。だが、ふと日曜日の昼下がりに「ウチくる!?」を見ていたら志田未来が出ていて、なんでも犯罪加害者の家族をテーマにした映画に出ているという。思わず観に行ってみようと決めた。
どこの映画館に見に行ってもいいのだが、仕事帰りに行くに近い「TOHOシネマズ六本木ヒルズ(旧:ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ)」へ行ってみることとした。
正直、加害者家族というのが気になっていた。犯罪被害者の家族が、どれだけ苦しい思いをしているのかは、事件の度に触れられてきた。加害者が法律や裁判判決によって、ある種の保護をどれだけされているかも、報道の報じるとおり。だが、犯罪者の家族構成が報じられる度、凶悪犯にも家族がいる場合が多いことに気づかされるわけである。…その犯罪者の尊属である場合は、いい。犯罪者が犯罪者に至ったのは、その尊属親族も一因があるのかも知れない。では、犯罪者の子であったり、妹であったり、弟であったりというのは、どうすればいいのだろうか。劇中に触れられているように、被害者および被害者家族の憎しみの対象に、そして、社会制裁を受ける立場にあわせてならなければならないのだろうか。
さて、観てみての内容についてであるが……正直、どういう落としどころをこの主題で持ってくるのかと思っていたが、ストンと納得させつつも読めないところへ最後持ってきており、釈然としない思いを引くことにならず合点がいく内容だった。先が読めない序盤の展開、中盤の柳葉敏郎・石田ゆり子と佐藤浩市の曰くある関係の心のやりとりと時間を忘れる引き込まれる丁寧な造りが認められる。最後に展開される、佐藤浩市が吐くメッセージは、せいいっぱいの加害者の妹へのエールであり、見ているひとへ元気を与えることに成功している前段の私の問いへ、答えとはいかないが最大限のヒントを与えてくれるものだった。
ただ、現実のネチズン(ねらー)は、もそっと加減というものを知ってると思う。タイーホされるリスクを負ってまで目立とう、ヒーローになろうという輩は、マスコミにいらっしゃるジャーナリストを称される方々と違い、まずいないと思う。その当たり、マスメディア側のネットに対する立場が完全に顕れてしまっており、そこが若干冷めてしまうところだ。一方で、この展開を映画で作れるのもマスメディア側のみという現実もあるのだが。
しかし、人の入りは客席の1割程度……公開後1週間でこれって、いいのか、フジテレビ?! 1800円の価値は絶対にあったと思うのだが、なにか悪いポケットに入ってしまった感がある。
公開日に「土曜プレミアム」枠でやっていた「誰も守らない」は、正直面白くなかった。いや、テレビを見ていると引きつけられるものがなくてつい他の作業をやってしまうということであまり見てなかっただけなのかも知れない。正直、テレビは最早「パソコンに向かいながら」「本を読みながら」「家事をしながら」と「ながら」で引きつけられる素材じゃないと厳しいと思う。と考えると、映画館というメディアだけが、「専念」出来る度合いが抜きんでて優れているわけで、そのあたりに復権の鍵があるという思考の整理になる。ケータイさえ拒否して、睡魔に打ち勝てる出来であれば、の話だが。ちょっとしたミニ・トリップとしては、鉄道旅行より異風景を見せてくれるのは、映画だけかも知れず。そんなことを考えた金曜日夜の3時間。
■ [Movie][雑感] TOHOシネマズ六本木ヒルズ所感
わざわざシネコンへ見に行ったのは、シネコンをちょっと知ろうという思いがあってのことである。正直、シネコンがそんなに良いものだと思っていない。スクリーンが小さくて迫力に欠ける。指定席制がウザすぎる。盛岡近郊に住んでいて、わざわざ盛岡市中心部の映画館通りでなく、北上のワーナーマイカルシネマズに見に行くという話を信じられない思いで聞いていたものだ*1。北上のワーナーマイカルシネマズで1度映画を見たが、スクリーンの小ささのみならず、座席も小さく「やっぱシネコンはダメだ」という思いを強くした思い出がある。「相鉄ムービル」や有楽町の日本劇場のような、でっかいところでみるのがやはり好きだ。空いていればなお良い。その日本劇場も、「TOHOシネマズ日劇」になるという《→参考(PDF)》。時の流れなのだろうが、ことシネコンの隆盛に関しては、その時の流れと自分とは相容れないらしい。
*1 MOSSビルファーラム以前の話ですが。映画館通りにある映画館も、首都圏と違い大規模スクリーンと言うほどではなくて施設も老朽化していたが、イスは深く腰掛けられる大きめのものになっていた。
■ [Place] 等々力渓谷へ
東京で行ってみたいところがごしゃまんとある。岩手に行く前は、行く時間もなかったし、一人で行くガラでもなかった。岩手に行って、今がチャンスと岩手のあちこちを巡ってみて、面白いところは東京にもあるのではないかと思い、東京に戻ってきてからも休日はあちこちを巡っている。
きょうは等々力渓谷公園へ行ってみよう。
東急大井町線の等々力駅下車。歩いて2分かからないうちに公園入り口に着いた。
階段を下りてみる。東京とは思えない緑のトンネルだ。水の流れが気持ちいい。
日本庭園もある。等々力不動尊をお参りすると、世田谷らしい小綺麗な道路に出た。
世田谷は0度から180度まで変化が激しい街だ。
■ [Train] こどもの国線に乗る
東急はスタンプラリーでだいぶ降り立っているものの、こどもの国線と世田谷線だけは手つかず。こどもの国線を乗ってみることにした。
長津田駅へ。高校時代は「もう一つの通学路」だった新玉川線と田園都市線。長津田駅にもちょくちょく降り立っていた。こどもの国線との間に改札が出来たのは、大きな変化といえる。
こどもの国線長津田駅には改札がない。すこし戸惑う。恩田までのきっぷを券売機で買っておいた。
7番線ホームは改札がない。西口も横浜高速鉄道になってから造られたものだと思う。松浦鉄道や島原鉄道では、この程度のスペースでも平気できっぷうりばと改札を置いていたと思うが、東京では考え方が違うらしい。却って紛らわしく、初めて乗るには戸惑いが絶対出る。
列車は横浜高速鉄道の2両編成。混雑は、立ち客がいない程度。
恩田駅で途中下車。
いい格好をした島式2面ホームだが、無人のようだった。東京郊外の無人駅というのは、珍しいのではないか。駅前には喫茶店が1軒あるものの、すぐ住宅街だ。対面の道路にはガソリンスタンド等もあるようだが、出るには線路が邪魔して難しい。
それでも住宅街利用者が多いらしく、恩田では結構な乗客が降りていた。
20分待つ。バスが平行道路を抜けていく。バスでもいいんでは?と思うが、こどもの国線沿線利用者と同様、定時に来る確実性は捨てがたい。ホームに吹く風が冷たい。
恩田から乗った電車で、長津田駅着。
こどもの国の駐車場は車でいっぱいだ。アトラクションもたくさんあるわけではないこどもの国だが、そういう需要もあるのだと認識を改めた。駅前にはスリーエフがある。コンビニはかつてからあったっけか。
写真を撮っていると、すぐ折り返し発車の時間だ。こどもの国で入場したPASMOは、長津田で出場処理をせずにJRの改札でタッチしてもエラーは起きなかった。よく分からない、横浜高速鉄道こどもの国線である。
これで東急の鉄路は全駅乗下車だが、軌道線が残っている。全駅乗下車というのは、よほどの経緯がなければ実施できるものではなかなかにない。
■ [Place] 町田へ帰る
町田は、神奈川県央部に住んでいた私にとって、横浜と並んで「買い物をしに行く街」である。中学・高校時代は中学路の途中であったため、自然と寄り道することも増えた。
岩手からこちらへ戻ってきて、定期券の途中にある街といえば横浜であったため、相鉄で乗換なしで定期で行ける横浜に「買い物をしに行く街」の街を奪われてしまい、町田へは行く機会が減ってしまった。そして、東京区部に引っ越してしまったため更に町田は縁遠き街になってしまった。
その間に、町田は変わった。
まちだ東急百貨店が専門店街ビルになり、東急ハンズが移ったという。もと東急ハンズの建物には、「ユニクロ」のファーストリテイリングが専門店街ビルをやるという。一度、見て回ってみなければならないなと思っていた。
長津田からJR横浜線で町田へ。
町田ターミナルプラザのバスターミナルがある側は、昔こそ多数の飲食店が入っていたが、いまやマクドナルドと喫茶店が入るのみ。それ以外はすべてふさがれている。寂しい。ところが、そのマクドナルドは午後3時と言え席が埋まって賑わっているのである。そのマクドナルドで遅い昼食を取る。道向かいにあるダイソーは健在。メディアバレー亡き後、長く命脈を保っている。
ミーナ町田を見学。ユニクロの下の階にライトオンが入っているという異風景。下の階層の専門店が多数入っているフロアは結構な混雑だったが、最上階のCOMICS JUNKUDOに入って驚いた。
驚 く ほ ど 人 が い な い
町田ははっきり言ってオーバーブックストアだと思う。私にとっては好都合で、それで中高時代は町田に入り浸っていたのではあるが。平日こそ人は多くないが、休日ともなればリブロも有隣堂も、もちろん地場の久美堂も混むのである。ところが日曜の午後というのに人が少ない。ジュンク堂らしくない。仙台・盛岡といった地方のジュンク堂は無論、平日夜の帯広・喜久屋書店の混雑に近い。・・・大丈夫か。
あとは、再開発タワー・シエロから小田急町田駅へ北上するいつものコースを辿ることにする。町田は、歩いていると懐かしい感情がこみ上げてくる。変わっていない部分に、戻ってきたのだという思いを強くさせられる。とは言え、ブックオフ中央通り店やツクモなど、消えゆく店もあるようだ。シエロのゲートウェイ跡にニューヨーカーズカフェが入っているのはいつからだったか。そんな変化もまた懐かしく思えるのが、町田が変わっても懐かしく思える要因だろう。
次は、東急町田ツインズの見学だ。東急百貨店時代も、きちんと混雑していた記憶があるが、東急ハンズは、やはり移転前より規模縮小。1フロアで独立ビル時代の2.5階分といったところか。有楽町ハンズにちかいテイストを感じる。町田ハンズは、ゆったりと買い物できる随一のハンズだったのだが、その座は横浜に譲ったと言うところか。家具類のフロアなど、規模縮小の影響がはっきりと出ている。代わりに、新宿店のような集客の増加は認められ、ハンズとしてはほくほくだろう。
ツインズEASTは随分と様変わりしたが、ツインズWESTは「and YOU」時代と大して変わっていない。初期のスタバ店舗である3階の店も昔のままいい香りがしている。だが、エスカレーターで最上階に上がってみると、驚いた。
8階のブックオフには、エレベーターか階段でしか行けないのである。その階段も、昔は従業員用だったとおぼしき暗い階段である。アクセスが悪い割に随分な人で、所狭しと書棚が並べられている。エスカレーターがない分、書棚をずらりと並べられるというわけだった。
しかし、人が多い割には通路が狭い。保有書籍数も中央通り時代とは比べものにならないくらい減った。とくに、ゲーム・CDの品揃えは目を覆うばかりの低下だ。中央通りのスーパーブックオフへ行くために町田へ行くと言うことも、私は多かった。だが、これでは五反田のブックオフといい勝負でしかない。このブックオフの落日ぶりは、メディアバレー閉店時よりもショックである。
小田急で帰る。快速急行があればそれでと思っていたが、よい具合の列車がない。ロマンスカーですぱっと新宿へ戻ることにした。小田急町田駅は随分とリニューアルが施されたものの、小田急百貨店はいい具合に昔のままである。20年前と変わらない。町田の心棒は、いまやこの小田急百貨店町田店かもしれない。西友へと抜ける茶色のタイルの道を歩くとき、あのときと同じ町田を歩いているという、穏やかな気分になれるのだ。
2009/02/09(Mon.) なんだろう [長年日記] この日を編集
■ [trip] 房総半島一周の旅
小さい頃、家族で太海へ海水浴へ出かけたことがある。行川アイランドにも行ったりして楽しかったのだが、その時鉄路で行ったと記憶しているものの、ハテ外房線経由だったか内房線経由だったか、忘れてしまった。しゃらくせえ、両方とももう1回全部乗ったれというのが出発点である。
今回のテーマは「里見めぐり」とした。里見オタの悶外氏へのリスペクトとして、久留里城・館山城を巡る。久留里城へは久留里線を使うので、タブレット閉塞の久留里線もここで堪能できる。もちろん、終着駅の上総亀山も訪れる。
今回使用したのは「房総フリーきっぷ」 東京から特急に乗ってくることも可能なのだが、ダイヤの狭間でうまくいかず。西大井から別途料金を払って普通列車のグリーン車で木更津へ。
木更津駅着。
「証城寺の狸」の発車メロディが印象的な駅だ。
木更津は漁り弁当はじめ駅弁が充実している。是非とも頂きたいところだが、久留里線はロングシートなので諦める。
久留里線と久留里城
久留里線に乗車。
かつての南総里見氏の本拠へ至る路線として古くから知ってはいたのだが、乗るのは初めてである。かれこれしているうちに、数少ないタブレット閉塞が見られる路線となってしまった。かといって山田線や花輪線のように、山里の中を走ると言うことはなく、住宅の広がる郊外がメインである。このあたりは車社会だと思うが、乗客は少なくない。
久留里駅着。
小さな駅は、ほっと落ち着く。
久留里城へ移動する。どこから入ればいいのか、少しだけ分かりづらいが、案内はきちんとある。
麓からは山登りである。コンクリの坂を登るもよし、土の道を少し遠回りするもよしである。
二の丸跡には資料館がある。ここは無料。数枚のパネルのみだが、要点を押さえた久留里城を巡る推移が分かる。
天守閣。コンクリート再建のもの。最上階からはもののふどもの夢の跡が見えるが、山に平地が開けているところが所々散見する。
房総半島はゴルフ場のメッカだ。
久留里の町はのんびりとしていて気持ちがいい。シャッター通りの悲壮感ではなく、慎ましく生きてきた小さな商店街を擁している。水自慢の町で、井戸があちこちに涌いている。
東京や千葉へ抜ける高速バスも走っている。市街を主要道路が貫いているため、交通量は多い。狭い歩道で立ち止まったら、後ろの車にクラクションを鳴らされた。自動車様は大変に偉いお立場にあるようだ。
久留里の空は、高く感じた。
終着駅・上総亀山駅探訪と夜の久留里市街
久留里を出てようやく山がちなところへ入った久留里線で、上総亀山駅へ。
終着駅へまた来た。駅前の商店にある自販機に、BOSSスーパーマイルドが売っていたので買って飲む。
木更津へ戻る。この日は木更津泊。東京には気軽に戻れる場所だが、この時期の私はとにかく旅に出たかったので木更津泊とする。しかし、夜の木更津は寂しい。
そごうがあった海側の寂れ方がひどい。
この日の宿はグランパークホテルエクセル木更津。駅徒歩4分とあったが、周りには商店もなく、ATMを探しにコンビニへ行こうとすると駅前に戻らねばならないほどだった。泊まっている客などいるのかと思っていたら、朝の朝食会場は随分と人がいる。ここの朝食バイキングは種類も多く、満足度は高かった。
館山城見学
房総特急で館山へ。木更津駅前のバスターミナルでは、海ほたるを越えていくバスが盛況のようだった。
館山着。
バスもあるようだが、便がないので徒歩で館山城へ。賑やかさはないが、慎ましさの中に市民の生活のにおいを確実に嗅いで取れる市街中心部を歩いていく。
公園入り口は車も多く、家族連れで賑わっていた。
館山城天守閣。館山の町と海を望める眺望に歓声が上がる。
天守閣内は、里見八犬伝の展示がメイン。メディア化作品の一覧があり、最近のTBS版ドラマから漫画まで、数多く過去作品が並べられていた。
館山市立博物館。こちらは、館山市の古代から現代に至るまでの歴史がまとめられている。里見後の房総は、小藩ゆえの苦悩が多いようだ。また、書簡で見る里見氏の外交といった企画展示もあり、学術活動盛んな博物館のようだった。
帰りは上手くバスがつかまった。「房総フリーきっぷ」が役に立つ。駅前に回転寿司があり、ふらふらと中に入る。外れのないネタに満足したが、鯨がひときわ目を惹いた。
館山駅は海に近い。ひとときの開放的な時間を楽しむ。
海を見ると、嫌なことを少しだけ忘れられる。
安房鴨川を経由し東京へ帰る。房総エリアは昔の横須賀線型車両が健在だ。ローカル線だが2両ロングシートのようなケチなことをせずに、長大編成でやってきてくれる。1人1ボックス占拠。安房鴨川の乗り換え時間は3分。とても帰りの指定券を取っている余裕はなかった。わかしお号は随分な混雑であった。
内房線・外房線を十分に乗り切り、東京着。
2009/02/25(Wed.) 答え見つけてしまった [長年日記] この日を編集
■ [Book] 業界の慣行?
マンガはあまり買わない。買わないのだが、たまに買いたくなることがある。
そんでもってよく分からないのが、マンガの発売日だ。
週刊のマンガ雑誌――ジャンプだとかマガジンだとか、その手の類のものは、東京では公称している発売日より1日早くなってたりするじゃないですか。朝、「ズームイン!朝!!」で「週刊少年ジャンプは火曜日発売!」となっていても、実際には関東圏では月曜日には売られていると。これが盛岡なんかだと、一番早く並ぶのが盛岡駅のKIOSKで、これがよくて月曜日の午後あたり。フツーの書店やコンビニなんかだと火曜日にならないと並ばなかったりとか*1。
ところが、マンガの単行本は、発売日きっかりにならないと関東圏でも書店には並んでいなかったり。
こういうものなのだろうか?
*1 こうゆうことを実感持って知ることが出来るのも、地方行きの効用ですね
■ [地域ネタ][TV] 岩手の最新情報をアクセスログで知るのは哀しい
四六時中ネットをするわけにいかなかったり、テレビをつけっぱなしにしているわけにいかなかったりすると、意外なところからニュースを知ることが多くなるものである。朝の通勤電車で隣のリーマンの肩越しに見える日経新聞、会社の同僚の話、街のニュース電光掲示と、素朴なニュースソースであるほどニュースバリュー以上にその手段で知ったことの哀しみがこみ上げてくるものである。
それで、どうもはてなカウンターの検索キーワードに「小林ゆり子 退職」が増えてきてるんでテレビ岩手の公式ページへ行ってみると、小林ゆり子アナが同局を退職していたり、する。岩手では「食アナ」として有名な女性アナウンサーであったわけだが、まあ、また退職ですか。おしゃべりアナ倶楽部の本人のコメントに「アナウンサー以外のもう一つの夢に挑戦する」とそれっぽくも意味深い退職理由が書いてあるので、みんな検索しているのだろう。かつては青山アナ(同じく退職)で検索してくる方が多かったっけ。とはいえ、中沢麗華アナ(同じく退職)のように、ひょっこり東京でテレビで見かけるかも知れず、そうゆう流動性ある職業なんでしょ、地方局のアナウンサーって。そう冷めた見方しかできないでいる。
それにしても、テレビ岩手は女子アナ4人? 5きげんテレビの隔週パートナーは古館アナかー。「ズームイン!SUPER!!」との掛け持ちは大変そうだなあ。いくら中継が少なくなったとは言え、突発事件・事故があれば出動だもんな「~スーパー」になって。
……どうでも良いが、当ブログはなぜテレビ岩手の話題が多いのだろうか。IBCの歴代ニュースオープニングとかも好きですよ。
2009/02/26(Thu.) 確信した。私は理系人間が嫌いだ! [長年日記] この日を編集
■ [時事ネタ][Train] 山陽・九州新幹線直通列車名称決定
出来レースだとか、JR九州の既定路線だったとかいろいろ言われてはいるが…
決定したのは、応募された列車名のうち最多だったのは「さくら」で7,927通だった。
[山陽・九州新幹線、直通列車名は「さくら」に?応募総数約17万通 - 博多経済新聞より引用]
この列車名称、全面的に支持します。国鉄の花形「つばめ」の上にこれるものって限られてるよね。なにせ最速列車として採用された「燕」。それを超えられるのは「富士」か「櫻」か、より歴史ある名称を持ってくるしかない。かといって富士山を望めない路線で「富士」はない。それに対して
- 桜島の「桜」に通ずる
- 大阪の市花に通ずる
- 「桜」のつく地名を持つ停車駅が多い(←日本全国そうだがw)
と、「さくら」にならざるを得ないよなあ。「はやぶさ」はどうしてもブルートレインだけしかイメージわかないけど、「さくら」はブルトレ以外でも使用実績がある。スピード感は確かにないけれども、新幹線のスピードで舞い散る桜吹雪のCMとか出てきたらカッコよさそうだ。
「カムイ」といい、「さくら」といい、最近のJRの列車名称はヒットが多い。……「はやて」…いや、あのとき自分は「スーパーやまびこでいいじゃん」と言ってたので、馴染んだ今となっては文句言えません。
何かあればwebmaster@etilog.netまで