2016/07/31(Sun.) かなちーちゃん [長年日記] この日を編集
■ [雑感] 問題解決してはいけない
光栄(当時)の『信長の野望・覇王伝事典』は、私のローティーン時代におけるバイブルだった。
この本にいろんな影響を受けている。長じて今になっても思い返す項があり、その一つが「謀反」の項だ。
謀反の項は松永久秀の語りで始まっている。場数を踏んでいるとんでもない、足利義輝や三好長慶は自分が主犯でない、織田信長には2回叛いたが自分以外にも謀反した武将(明智光秀、荒木村重、織田勘十郎)はいる。と、謙遜で始まる。そして久秀の語りは続く。
それに、舶来の茶器で心許せる友人を招いて茶を嗜むとか、おしりの大きなオンナの子と行水するとか、人生には謀反よりずっと楽しいことがあるんだぜ。
この後、あんな気狂い(織田信長)に取って代わろうなんて物騒な話だ、と続く。
この項を読んだ中学生の頃にはまるで実感がわかなかった。が、長じるにつれ謀反という問題解決をしてどうするんだろうかとふと疑問に思うことがある。情勢が許されるならば、真面目に仕事せず、茶会や女遊びに耽っていたほうが平和で幸せではないか。真面目に問題解決をしようとすると、論争だったり戦争だったりという手段に打って出ざるを得ないことがある。深く考えず、寝る(睡眠欲)、食べる(食欲)、女を抱く(性欲、排泄欲)という3大欲求が充足すれば良いではないか。がんばらないのも一つの生き方だ。
そんなこと考えつつ爆速で問題解決に動いてしまうのが、やむにやまれぬ大和魂といったところだ。でも、上記は常に私の戒めである。
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