雪が降りしきり、暗くなりつつある冬の黄昏、私は大学へと向かった。
学生課は暗く人の気配すらなく、扉はかたく閉ざされていた。カードキーを挿してみるが、無機質な電子音とともに私は拒絶された。
私の頬に涙がつたう。
なぜ、なぜに私だけが拒否されなければならないのか。何か私が悪いことでもしたというのか。
そう思うと、私のこれまでの人生がすべて否定されたように思え、生きることが馬鹿馬鹿しくなってきた。
私は、大学の入り口に一人茫然と佇み続けた。自暴自棄になった私は、夜の農道を彷徨い歩き続けた。(つづく)
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