2004/08/28(Sat.) 岩手山から無事下山しました [長年日記]
■ [Diary] いや、良かった。
うちの研究室の人間にとって、岩手山=辛いというイメージしかなかったのだが、実際機材なしで登ってみると、眺めは良いわ空気も良いわで良い登山が出来ることが判明いたしました。
あ、一応私もなんと頂上まで登ってくることができました★ 1合目まで脱落すると思っていた(djtaka氏談)という声の中、登りは息が切れることもなく2000m級の山*1になんとか登って帰ってくることが出来たことは、まず自分でも驚きです。
*1 1960mの志賀高原・焼額山には登ったことがあったことが今調べて判明したが、標高差400mだし。霧ケ峰も1900m級だから、2000m越えは今回が初めて。だいたい中1・2のとき登ったときは息も絶え絶えでしたよ。
■ [大学] 岩手山登山行程比較
機材あり*1 | 機材なし*2 | |
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馬返し登山口発 | 13:36 | 13:36 |
1合目着 | 14:36 | 14:17 |
1合目発 | 14:46 | 14:21 |
2合目着 | 15:13 | 14:39 |
2合目発 | --:-- | 14:44 |
3合目着 | 15:35 | 15:03 |
3合目発 | 15:50 | 15:06 |
4合目着 | 16:10 | 15:20 |
4合目発 | --:-- | 15:22 |
5合目着 | 16:48 | 15:41 |
5合目発 | --:-- | 16:06 |
6合目着 | 17:50 | 16:29 |
6合目発 | --:-- | 16:36 |
7合目着 | --:-- | 17:00 |
7合目発 | --:-- | 17:05 |
8合目避難小屋着 | 18:36 | 17:11 |
機材持ち登山がいかに無茶かがお分かりいただけるかと思います。
■ [Diary] 登山道中にて
「いやー、上(注:登山者たち)のほうが(馬返し待機組みより)楽しそうだな」といったら思いっきりtakaに睨まれました…不用意発言(w
ついでに、登っていると空腹になるということが分かったのは収穫。たしかに「肉食いたい」というのは分かるかも。馬返しにてチョコレートとステーキを用意すればよいのかな?
ドライシャツは必須な感じだった。最初平地で着ていたときは、肌に変な反応があるので避けていたのだが、びっしょりになったシャツを*1みると、普通のシャツでは冷えること間違いなしでしょう。ズボンも前日に登山用のをカードで買って正解でした。おかげで、下は濡れて気持ち悪いということが無かったし。
*1 汗かき体質なのです<私
■ [Diary] 避難小屋の夜◇その1
避難小屋に着いたわけですが、leader・takaはすでに避難小屋の方に覚えられているという…なんせ昨日の今日なわけなのではありますがw
ビールを冷やしにいく。そこでタオルも洗おうとしたのだが、水が冷たい! だいたい寒くなってきているし。
そうこうしている間に食事の時間にしてしまうことに。やはり、食が進む。taka先生からご教授いただいたものはどれも正解でしたねえ。買い出し言って良かったですね、あなたが降りてきてからすぐに(登山前日に)…
避難小屋でのビール、最高でした。
■ [Diary] 避難小屋の夜◇その2
その後、消灯時間までトランプをやることに。七ならべで欠損カードを調べてみると7枚以上欠けていた(笑
そこで始まった大富豪。やるたびにルール忘れるのだが(3<K<A<2<ジョーカー)、さらにジョーカー<ハートの3、8切り、J小革命、革命、といったルールに加え、各自のローカルルールが増えてすごいことに。大富豪と大貧民が2枚ずつ強いの弱いのを交換、富豪と貧民が1枚ずつ同様に交換、大富豪は維持できなければその時点でゲーム終了、大貧民に(辛い!)、ジョーカーはオールマイティーカード、縛りの発生など、各地各様のルールで面白かった。
極めつけは、「カード1枚になったかどうか暗くて見えないねー」というとこから俺が言ってしまった「よし、カード1枚になったら「ウノ!」といわなければならない」というその日で来たルール。さらに、「ウノ言い忘れをし適されたらその時点で負け」というルールに発展し、とんでもないことに。「ウノ」はないよねーということから「よし、じゃあ『フック』にしよう」と提案したらそれが採用されたw*1。このルールでtakaに逆転勝ちされて貧民になるし…最後はこのルールで大富豪になって、takaを都落ちさせて大貧民に出来たからよいのですが。結果、その日初めての連覇も出来たし、「弱い」ことで有名な私にしては上出来。とくに、最後、takaさんを都落ちさせられて最高でした*2
*1 調べたら、元ネタは「キングレオ」でした。昔小学校で流行っていたのですよ。参考:http://d.hatena.ne.jp/keyword/%a5%ad%a5%f3%a5%b0%a5%ec%a5%aa?kid=47657#p3
*2 指摘される前に「フック」と言って切り抜けたのだが、「1枚になったのを知らせるために設けたルールなのに、言い忘れたら意味ないよなー、とtakaさんは負けたことに未練そうでした。
■ [Diary] 御来光
朝3時におきて出発。気温はなんと4度しかない。…ベストもって行ってよかった。9合目を経てまず、「お鉢」へ。実験箇所でもある通称・ピークへ始めて行ったが、無理でしょ、あれ。絶対有り得ない。はっきり言って、9合目からお鉢が一番登るのきつかったです。だって滑るんだもん。あそこに機材もって行くのは本当に大変です。いや、八合目まで持って登るのも十二分に大変なわけですが。
頂上へ。明るくはなっているのだが、まだ寒い。ベビースターラーメンが美味しかった。takaに「いやー、エティーもなんだかんだ言って頂上まできてしまったなー」と冷やかしを受けたが、まわりと自分の予想以上に登ってこれたのは確かだ。
ついに御来光。ちっちゃい太陽が一気にでかくなる。壮大な画であった。ただ、雲海も十分きれいで、こっちにうっとりしていた気もする。(写真はETilog2に掲載)
戻り始める。ピークから先は降りるのも大変だ。滑るのなんの。これがその日一日続いたわけですが。
朝食をとり始める。味噌汁とコーンスープが美味い。ご好意でコーヒーをご馳走になる(有り難う御座いました)。7時には16度まで上がっていた。
taka先生のアドバイス通りもっていったアクエリアス粉末750ml用半分を500mlに溶かす。これがだいぶ良かった。やはり、経験者は違う。
避難小屋の管理人の方のお話によれば、今日は天候がきわめて良好で、こんな日は年に5回も無いそうだ。始めて来て御来光を拝めるのは相当に幸運らしい。事実、降りるとき登ってくる方たちに羨ましがられていたなあ。八合目避難小屋からは、大学生で遭難された方の石碑もあるとのこと。山は嘗められない。
そんなわけで、7時半には八合目を出た。
■ [Diary] 下山部活動
7時41分に出発。景色の良い旧道を進んだ。しかし、皆降りるのが早い。自分は最初こそ「待ち」でゆっくり降りていたつもりだが、最後には一人置いてけぼりをくらい、takaリーダーに「研究室登山未経験者・岩手山登山適性検査」不合格Aを食らったw…って、要するに「下(馬返し)で教授の相手を」という意味で、登山隊の安全を考えるとそれも十分大事な役目ではあるのだが。つまさきに負担がかかるので、思い切って降りられませんでしたね。そんなわけで、馬返し着は10時32分。標準よりやや遅めでしたかね。
■ [Diary] 今日の行程
03:52 8合目出発 04:21 ピーク(お鉢入口)到着 04:34 山頂到着 05:11 山頂出発 05:38 ピーク到着 05:51 9合目到着 06:05 8合目避難小屋到着 07:36 8合目避難小屋出発 07:43 7合目到着 08:34 5合目到着 09:02 4合目到着 09:19 3合目到着 09:38 2合目到着 09:51 1合目到着 10:32 馬返し到着
時計が5分程度ずれていること、下山後10時間立ってから思い出して書いていることに注意。
■ [Diary] 結論
「八合目や降りてきてからの馬返しでの煙草」や「馬返しで頭に水をいっぱい浴びる」といった、研究室の登山隊がやってきたことを実践してみたが、やはり機材もってうんと辛い思いをしなければ、爽快感も半減なのでしょう。ビールも重い機材持って登って飲めば美味さ倍増、実験成功のあとに飲めば4倍増なんでしょうな。
前年度の馬返し待機組のリーダーが「上でなんで出来ないのかわからないのに、上のリーダーが『出来ないから』とそれだけしか切れて返答しない」と言っていて、確かに状況が下からはわからず苦労していた面もあるのだが、実際登ってみて、「これやってみてー」という些細なことでも、上ではかなり無謀でありそうなことが分かった。携帯の電波状況も、実際見て来れたので、相当の収穫であった。地理的関係もつかめたのも大きい。今後、岩手山登山が研究室でどうなっていくかは分からないが、待機組でも登山組でも今回の経験は役にたつこ。
とりあえず、研究室の登山組の人たちに、礼。
何かあればwebmaster@etilog.netまで