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2008/12/21(Sun.) クズ [長年日記]

[Diary] 最近

品川区の個性的なお店を必死に開拓中。

[Diary][Train] 都営浅草線大門駅ホームにて――東京都交通局の安全意識を問う

都営地下鉄「冬」のワンデーパスが使える日のため、戸越から新宿まで、大門経由で移動することに(都営地下鉄浅草線、大江戸線利用)。

泉岳寺駅で乗り換えた列車を大門駅で降りると*1*2、時間が夕刻だったこともあってか同じく大門で降りる人も多く、浅草線のホームはやや混雑していた。大江戸線に乗り換えようと階段の方へ歩いていってると、女子中学生数人が列車に乗りこもうとしている最中だというのに車掌がドアを閉めているではないか。ドアに挟まれる女子中学生3人。体が挟まれているのに加えて、彼女らはラケットか何かショルダーから荷物を提げており、それがドアの中に挟まれている子もいる。軽い悲鳴をあげる女子中学生。ドアが少し開くも、1人は完全に乗車し、2人のうち1人は外(ホーム)に出たものの、最初に挟まれたときに荷物だけが挟まれていた1人は乗ろうとして、またドアに挟まれる。ドアが全部開かれたので、ホームに残された1人と2度挟まれた1人が再度乗ろうとするも、やはり乗っている最中にドアが閉まり、1人の荷物だけがドアの中に挟まれる。挟まれた荷物を必死に取り出そうとする女子中学生。再度ドアが少しだけ開き、荷物を出すことが出来ようやくドアは全部閉まった。哀れ、みんなで乗ろうとしていた列車に全員が乗り切ることが出来ず、彼女たちはグループをバラバラになった*3。済ました顔で半身を乗り出して進行方向をまっすぐ見据えている男性車掌が、呆然と立ちつくすホームに残された女子中学生2人の横で、乗務員室のドアをバタンと閉める。最初にドアを閉めたときから、1発でドアを閉められたときの2.5倍の時間がかかっていただろうか。


……朝の通勤時間帯なら分かりますよ、客が乗ってる最中にドア閉めるの。閉めないと本当に発車できないし。しかし、大門駅の時計は17時を少し過ぎた頃。別に後ろの列車が詰まっていると言うことはない。その女子中学生が駆け込み乗車をしようとしていたというのでも分かりますよ、乗ってる最中にドア閉めるの。別に彼女らは駆け込み乗車をしていたわけではない。おそらく大江戸線乗換階段が近いこともあり、降りる客が多かったのであろう。それで、降りる人が皆降りるのを待っていたら、他のドアではみんな乗ったのにまだ乗り終わっていなかったと言うことなのだろう。女子中学生は部活の試合帰りか、単に部活帰りか、とにかくも複数人(4~6人くらいか?)だったようだから、とくにドアに別れて乗車するということも考えなかったのだろう。

その時の大門駅ホームには駅員はいなかったようで、「一カ所に固まらず、空いてるドアからご乗車ください」とか放送は一切なかったし、ホームに駅員がいないときは車掌が車外スピーカで放送する鉄道会社もあるけど、そんなことはしていないようだった。

早く発車するために、客が乗ってる最中にドアを閉めるのはいい。それで客がドアに挟まれず、ドアの内側にさっさと入ることが出来るのならば。ところが、結果として女子生徒がドア挟まれ、その後、開いて閉めて開いて閉めて開いてまた閉める…ということをして大幅に時間をロスしているのである。馬鹿ではないか。最初からドアを全部開いて、彼女らが乗り切るのを待てば、その開け閉めをやる時間の2/5の時間ロスで済んだのである。

なにせ、あの鉄道好き女子の酒井順子でさえ、中学生の時にクラブ活動の対外試合で一人で電車に乗らなくてはいけなくなり「試合よりも一人で電車に乗ることの方が、ずっと緊張した」と書いてらっしゃる(「女子と鉄道」)。中学生くらいだと、電車に乗り慣れていないというケースは十分有り得るのである。そういう客層をドアで挟むのはいかがなものか。

そもそも、降りる人が多くて乗降に時間がかかり定時に列車が発車できないのは、当該時間帯の列車本数では乗客を捌き切れていないという、輸送見積もりのブレであり、本来は輸送頻度を上げて解決すれば良い話である。しかし、それでは採算上見合わない、車両運用上不都合がある、客がいない日もあってその時は過剰な列車本数・車両数となるというのであれば、混雑時には多少の遅延には目をつぶるしかない(乗客がそれに対してどう思うかは別)。それを踏まえて、ゆとりあるダイヤを組むしかない。だいいち、定時運行より乗客の安全、輸送上の安全を優先すべきなのは、福知山線脱線衝突事故のJR西日本の例を引くまでもないだろう。

東京都交通局は、列車に乗りかけの女子生徒を3,4回近くドアで挟んだ挙げ句、列車の発車を遅らせたのである。危険きわまりないとともに、何度もドアを開け閉めして列車の定時運行を乱すことをしておる。


釈然としない気分のまま大江戸線に乗ったら、2駅ごとくらいにお客様へのお願いとして「ドアが閉まりかけましたら、次の電車をお待ちくださいますようお願いします」とアナウンスしている。東京都交通局は、ラッシュでもない時間帯に、客が乗ろうとしているタイミングを見計らってドアを閉めて、次の列車に乗れと言いたいらしい。

宮脇俊三は「大都市の駅員はみんな感じが悪いが、とくに東京都営がよくないと私は思っている」と書いている(「汽車との散歩」)。駅員の態度が悪いのはサービスの問題だからよいが、安全の問題をおなざりにされるのは、都営地下鉄を普段使いしている人間としては大変に困る。東京都交通局の乗務員は、三島駅の新幹線ホームで起こった乗客転落事故を知らないのだろうか。同事故は男子高校生の駆け込み乗車が発端だが(それでもJR側の過失が認められている)、今日私が目撃したのは駆け込み乗車でもなんでもない、普通の乗車時に行っていた行為である。

自ら作ったダイヤで混雑をさせておいて、停車時間が長くなったので早く発車するために乗客をドアで挟んで、列車への乗車を諦めろと言う東京都交通局の姿勢には、全く同意できない。安全性の観点において、駆け込み乗車であれば乗客の側に非があるが、本項のケースでは非は東京都交通局に多くあるとしか思えない。東京都交通局の安全に対する考え方に、甚だ疑問を感じざるを得ない。

*1 京急線からの直通列車、普通 印旛日本医大行き、泉岳寺駅17時07分発。列車番号:1625T

*2 なお、本「TOKYO REVIEW SHOW」の「Diary」カテゴリは、時間がだいぶ経過してから更新することが大半であるが、このエントリに限っては昨日12/20の出来事である。

*3 話はそれるが、こういう離ればなれになったとき、ケータイ以前は対処のしようがなく困ったものだった。ケータイを各人が持っていれば、メールをすれば済むというのは有り難い話である。

[雑感] ↑上の記事

企業、サービス、モノに関する意見をブログに書く度に思うのだが、やはりクレームは直接当事者にぶつけるのが筋だとは思っている。以上の内容をリテイクのうえ、東京都交通局に封書で郵送した方がいいのかな、とも思う。手紙文例集には「クレームの書き方」なる文例も載っている。実際に手紙で丁寧に書いてクレームを述べる方もいるのだろう。企業としても、知らないでいるより、知る機会があるほうが望ましいだろう。改善するかどうかはともかく。

ただ、ブログに書くのは、事実を記録し、その内容をネット上の衆知に供するためである。その会社のサービスが悪いと思ったときに検索してみて、類型がたくさん検索結果に出てくるようなら、その感想は真実となる。逆に検索結果に1件しか出てこないような内容なのであれば、その異議申し立ては自然と淘汰される。

だからと言ってそのままというのもなんなので、考える。


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