2008/04/12(Sat.) 時期尚早 [長年日記]
■ [雑感] 実名を出して実名で批判する
岩手から東京に戻ってきたからというものの、サービスに不満を感じることが多い。そういう不満を言葉に出してしまうのは愚痴というのだろうか、少しばかり悩んでもいる。
事実は当事者間にとっても、とらえ方に差があるのだろうが、受け取り方はその人にとって唯一である。受け取った事象を文章化したい。それが蓄積されれば、その物事に似通ったケース(同企業のサービスについて)、どのような提供のなされ方がされているか、検索すれば出てくるようになるわけだ。
となると、「某社の某が○○」しにやってきて、なんてイニシャルだとか特定できない書き方をしてしまうと、それこそただの不満のはけ口にしかならないわけだ。だったら、はっきり会社名と出来ることなら対応した人間の実名まで書いてオープンにしてしまったほうがいい気もする。それは匿名で書いても出来る。ただ、その場合は「流言による口劇かもしれない」という留保条件がつき、真実性に欠けてしまう。裁判に出て行ってもその事象が事実であると多数に認められるくらいの責任が取れるような体裁、例えば実名ブログで書いた人間の特定が行われやすいようにしなければならないのだろうか。
手紙の書き方文例集なんかをみると、「クレームの手紙」なる例まで載っていたりする。だが、1クレームというのはか弱いもので、非公開な1:1の書面やりとりだと、返信・対応も期待できず、黙殺されるなんてこともある。とすれば、ウェブに公開しなければならないというのは当然の成り行きである。
とはいえ、そういうのを書こうとする側、サービスに対して不愉快な思いをした側の人間も、日頃はサービスを提供して不愉快な思いをさせている側の人間もかしれず、「そんなこと言ってお前お前お前…そんなこと言ってる前に貴様のところのを何とかしろよ」と思われるのが関の山だったりする可能性もあるわけだ。実名でブログを書けるのはカタギじゃないよねってのは、とやかく言われる組織に属してみて初めて感じるところである。
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