2007/11/11(Sun.) どうしてみんな僕を殺すの? [長年日記]
■ [Review][Book][TV] 最近、はげみにしているのは
会社勤めで5日間あっというまに過ぎ去っていく最中、潤いらしいものといえば、「ズームイン!!SUPER」の「働きマンじゃんけん」 菅野美穂がらしくなく棒読みで「いざ勝負!」とか言うのに癒されるのは、来るところへ来たものだという印象がある。
……そんなんで、サンクスで買っちゃったよ、コミック。全巻*1。
安野モヨコとの最初の接点は、TBS系列で日曜の夜11時にやってる「情熱大陸」だった。普段は見る習慣がなかったのに、たまたま見ていたってのが正直なところだった。漫画を書くに当たっての取材の熱心さに、「ほう」と唸ったものだ。程度の差こそあれ、漫画家の皆さんはそれは取材をされている。信念を持って取材をしているその強さに、私はアテられた。若い女性に大人気でカリスマとも言われていることを初めて知ったが、ご主人が庵野秀明氏であるということも、その番組で初めて知った。
監督不行届 (Feelコミックス)をごんぶとさんが以前書いてらしたので、しばらくして思わず買ってしまったが、まーカントクくん氏はともかく、本人のその方向への徹底ぶりにも舌を巻いた。常人ではない。
その本には庵野氏がこのように書いている。
嫁さんの漫画は、漫画を読んで現実に還るときに、読者の中にエネルギーが残るような漫画なんですね。
自分が最後まで出来なかったことが出来ている、と驚きを隠していない。
「働きマン」も、大人買い(4冊で?)で夜に1巻ずつ一気に読んだけど、まさにそうだった。私はあまり漫画を読んでこなかったんだけど、たまにひょっと一気に読んでみるとすーっとした爽快感があって良い。仕事の問題は生き様につながる。各人の生き様は、社会のありようにも通ずる。そこが一本筋の入った流れが、ゆだねていても心地よいし、そのテンポで昼もやっていける。一方で、ウルトラマンをモチーフにした、作者本人がやっぱりオタよめになってるなってあたりが随所に感じられて、くすっとさせられる。
ちなみに、ドラマは1回も見れていない。
*1 正確には、2巻と3巻は書店で買った…ドラマ化で出版社別の書棚から特設の位置に移すのはいいけど、その場所が分かりづらいんだよ>Y隣堂Y和店
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