2005/06/07(Tue.) あや [長年日記]
■ [Computer][Mac] It's true!
MacOSXのIntel版がApple社内で密かに飼われていたなんてね。
まあ、正直なところOS9→OSXでさんざん苦労させられたわけだが*1、はっきり言えばこの「以降」は必要性を認められるものだった。なにより、68kからの移行に比べれば屁でもなかった気がする。
PowerPCへの移行期はもっと凄惨だった記憶がある。長らくパッケージソフトには「68k、PowerPC両対応」だの、片方しか対応していないだのひと悶着もふた悶着もあった。それに比べればOSXだなんて諦めがついたものだ。
今回も確かに仕方ない、理解できない理由がないわけではない。PowerBookG5だなんて無理ではないかもしれないが無茶だったんだろう。現行PBですらアルミが温かいわけだし。iMacだなんて扇風機着用じゃないと使えるもんではなかった。
……だけども。
例によって(意外とCocoaアプリケーションなんてまともそうだけど)、二つのアーキテクチャで動くか動かないか心配しないといけない時代がやってきたのだ、「またしても」。OSXへの引越しの疲れも取れないままに。そう考えると、今PPCアーキテクチャのMacを買うのも躊躇われる(使えなくなる時期が早く訪れる)し、IntelアーキテクチャのMacも出た当初はアプリケーションが揃わない可能性もある(時期追いついていくのだろうが)。実際には問題なさそうな見通しではあるけども、「心配」というのはしばらくMac購入のネックとしてつきまとうことであろう。
それから、前にも書いたけど今のPowerMacの魅力って安価で超高性能なマシン性能にあったはずで、64ビットでパワフルなG5デュアルに皆魅了されていたはずなんだけども…。あのリーナスだってもらい物とはいえMacを(まあLinuxを入れて)使って開発しているというのに。もう、ハードウェア的な魅力でMacが選ばれるってことはなくなるんではないか。
ついでだが、OSXは描画パワーをくうので、同性能のPCだったらWindowsの方がきびきび動くんではないか? したがって、WindowsPCとコスト・性能で勝負するのはきついのではなかろうか。あまりどこも指摘してなくて少し気になった。
いくらPowerPCがゲーム機向けで高性能と言っても、クロックアップしていかないとユーザにそっぽ向かれるコンピュータでは採用がきついという理由を考えれば、やむをえん選択だったのだろうが。AMDでなくIntelをパートナーとして最初に選んだのも、Appleのブランド保持戦略からなんでしょう。安価なWindows機より多少高くなるのはMacなら仕方ないよな。
Windowsとのデュアルブートは出来ないって予測が立てられてますが。ただ、現実にはPPCMacにLinuxを入れるってのは良く行われていることで、インテルアーキテクチャのMacにどんなもんが入れられるか、考えるとわくわくもする。
でも、MacユーザはそんなことがあってもAppleについていくわけだ。昔、Macユーザは阪神ファンに例えられることもあったが、どうなんだか。
こんなことなら最初からNeXTSTEP使ってりゃ良かったって暴論を考えてみた。
*1 実際にしたのは現委員長だけど<出版
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