2008/07/03(Thu.) パラダイム・シフト [長年日記]
■ [Train] みどりの窓口、ハマって地獄
トーキョーに来て驚くのが、みどりの窓口がどこも混んでいることだ! 盛岡では3人待ちで「激混み」の様相だった。こちらでは、20人待ちでもみんな並んでいる。都会人はよほど飼い慣らされていると見える。
と、指定券発売機が普及した昨今、べつにみどりの窓口に並ばなくてもいいんだよね。学生時代は
- 学割を使うため
- 大学の領収書を取るため
にみどりの窓口に必ず並ばなければならず、いっつも「そんなん新幹線指定席券くらい自動券売機で買えよコラ」というナイスミドルをガン見しつつ、3人待ち4人待ちを強いられていたものであった。…後者は少し噴飯もので、社会人になって返って出張がなくなり、遠出はいっつもプライベートって(わら
と、あまりにみどりの窓口に並んできていたため、指定券券売機で買えるものでもついみどりの窓口に並んでしまうのであった。どう考えてもトラヒックを捌き切れていない、あからさまに窓口不足と思われるみどりの窓口で、キューとなって待ち行列をなすわけだな。暫く並んでみてから、「あ、券売機で買える」とその事実に気づくも、並んできた10分が無駄になってしまうように思われ、すでに後ろについた人の列を見やり、そのまま並んでしまうわけだ。
で、ようやく順番が来たと思ったら、その窓口のお姉ちゃんの胸には「研修中」のバッジ。人間、だれしもそういう時期があるよねと微笑ましく見ているも、常にガイドブック片手に発見するから遅れる遅れる。みどりの窓口ってば女性ばっかになってきたけど、みんな鉄子だったりするのだろうか…それはちょっと萌えるかも……とか並んでいる最中に思ってた俺のバカ!バカ!!
で、発見されたきっぷが、指定のものと違うので出てきたりするわけ。問い合わせのため列の最後尾に並んで待つこと15分。単にその席種が満席でそのきっぷになったことが判明すると。一言「こちら満席ですのでこの席でよろしいですか?」言えよヴォケが…と、自動券売機で自ら確認しつつ買うという選択肢を取らなかった俺のバカ!バカ!!
かくして俺の50分は過ぎ去った。
人を待たせるということは、人の時間を奪っているということ。1時間待たせたら、1時間÷その人が生きる総時間分、その人の時間を殺しているということだ*1。わたしがJRをせめてばかりいられないなと思うのは、自分もまた人の時間をすこしずつ奪っているからだ。サービスで腹立つことは多い。でも、自分もまた人をゆがめているのだという意識が、私をいま苦しめている。
*1 昨今、なんか殺す殺されるってネットで書くと物議を醸すようなご時世になったようだが、この「私の時間を殺さないで下さい」ってのには元ネタがあったですな、松永真理著「iモード以前」(岩波書店)で、故淀川長治氏がリクルート社員に放った言葉を踏んでいるわけです。
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