2006/07/30(Sun.) [長年日記]
■ [ETilog9][お知らせ] 2ヶ月程度お休みしました
随分と地獄を見させてもらいました。今、こうしてキーボードを叩いていると、なんか安心します。この2ヶ月間の表向きの内容はこれから書いていくこととして、内向きのことはいずれ書く機会もあるでしょう。
バブルはもうはじけてしまった。あとは好きに書くこととします。もう遠慮はしない。
……これが厄なんだろうな。
■ [ETilog9][蹴球ネタ] W杯なんてとっくに終わったわけですが
逆にジーコじゃなかったら、今回の結果でもっと叩かれてたんかなーとか。いつかはこういうこともあるって出ないとまずかったんだもんねえ。
オーストラリア戦だけ前半見なかったんだけども、後半の崩れ方は駄目な時は駄目ってすごいくらいの敗北ロードだったな。ブラジル戦ではセレソンの怒濤の攻撃に賞賛が行ってた気がしたけど、個人的に感動したのは、守備。日本が攻撃しかけたときにはもうDFが4人くらいいっせいにボールめがけてやってきてるんだもん。ほんとうの守備ってのを見させてもらった。やっぱ、ブラジルってコンフェデ杯とかオリンピックとは比べ物にならないくらいの情熱をワールドカップに持ってるんだろうなあ。
ワールドカップ期間中は、なんかしらないが夕方に寝る→夜11時に起きる/朝に寝る→昼前に起きるって1日2回睡眠の生活リズムに期せずしてなっていたわけですが、あまり試合は見なかったな。見れば面白いのもあったけど、これで4年後もいける。
■ [ETilog9][野球ネタ] ここ2ヶ月の楽天イーグルス
ブログを悉くお休みし始めた頃、交流戦真っ只中のイーグルスがやったら強かったわけで、隔世の感があります。でも、6月15日のフルキャスト宮城の阪神戦、ラジオで聞いていてなんとか勝利をものにして、思いっきり辛かったその日、完璧に塞いでいた気分が少しばかり楽になったのを覚えております。その日、同点に追いつかれてそのまま負けていたら、今頃何もかも放り出してニートになっていたかもしれません。
ま、交流戦も終わって弱くなってしまったわけですが、いいんです。光もあれば影もある。影もまた光である。最近の境地であります。
■ [ETilog9][Review][Book] 僕はいま、綾子に夢中。
正直、ここ2、3ヶ月はほんとうにやってられなくて、もうどうしようもなかった。もう、ここまでくると趣味とかスポーツとかじゃ生産性維持は不可能で、はっきり言えば、クスリか宗教か女かにでも走らないと駄目な気がしていた。
それもなあ…ってんで、「ショッピングで散財」という中途半端な選択肢をチョイスしたわけですけども、それで行ったイオンの未来堂書店で三浦綾子の「氷点」(角川文庫)を買ってみる。なんで突然読みたくなったのかはさっぱり分からぬ。ただ、その頃の僕は憎しみと怨みで占拠されていた。そういった呪詛を解き解す術を求めていたのやも知れぬ。今年神奈川に戻っていた頃に読んだ「塩狩峠」が面白かったってのもあったのだろうけど。…「氷点」は角川文庫の所定の書棚ではなく、「発見。夏の100冊」キャンペーンの店頭山積みのところにしかなくて、危うく買い損ねたのではあった。
家に帰って、大した期待もせずに読み始めたのではありましたが……今まで読んだ一般小説(歴史小説・時代小説・推理小説を除いた小説)の中で一番面白かったかもしれません。みみっちい怨み辛み嫉妬疑いの嵐*1が、最初から最後まで絶え間なく読者にマシンガンされるわけで、その激しい攻めは快感である。惜しむようにして「続氷点」の下巻まで読み終えた。それに飽き足らず、新潮文庫の三部作と言われる「道ありき」「この土の器をも」 「光あるうちに」も古本屋を探しまわって全部買って(合計315円…ごめんなさい)、一気に読んでしまった。
いや、「細川ガラシャ夫人」と「千利休とその妻たち」は高校時代までに買って読んでたんですよ。「細川ガラシャ夫人」はそれなりに面白いと思ったけど、それは独特のポジションから来る稀少さだったかもしれない。「千利休とその妻たち」に至っては、買ったか買ってないか(読んだか読んでないか)すら、もう忘れていたよう……だいたい、今の住居にこの4冊はもってきてないから、やっぱ熱心によんだというわけではなかったのかしらん。この間実家に帰って本棚を探ったら、「千利休とその妻たち」は実家の書棚でも、「つまらないほうの本」の棚に入れてたし。とりあえず、「つまらなくないほうの本棚」へ戻しましたさ。「千利休とその妻たち」はプロットとしては「細川ガラシャ夫人」より面白いとは思わなかったのだが、千利休の茶道に関する考察周りは、今の僕の茶道観を大きく左右している。いずれ読み直したい。
やっぱり、宗教はするどい示唆を与えてくれる。たまに何か信仰を持てば楽になれるのかなって思うこともあるけど、幅広く活動するには少しばかり不便なので今の状況*2になってしまっている。でも、いいや。これからもうちょっと理解を進めるべく、いろいろ読みあたりたいとおもう。
■ [ETilog9][Place] いわて県民情報交流センター・アイーナへ
だいぶ前のことだけども、パスポートを取得しに岩手県民情報交流センター(アイーナ)へ行ってきた。図書館鑑定人(?)の私としては、4月にさっさと行きたい気持ちもあったのだが、なんとなく行かずに終わっていた。
2階のパスポートセンターへ。……昼時(昼休み)の時間だというのに中に誰もいない。。。東京都庁のパスポートセンターは「行列」だったというに! おかげさまでスピーディーに申請終了。あとはほっつき歩いてみる。
1階・2階はパスポートセンターなり免許センターなりがあるわりには、それほどの人手はない。やはり、3階・4階の岩手県立図書館がアイーナの「核テナント」と言えよう。…いや、すっかり高校生に占拠されておりましたがね。たしかに、駅前だしクーラー効いていて涼しいしなあ…あまり、自習席云々のルールに関しては徹底運用する気はないようだった。子供向け書籍のところも見てまわってみようかと思ったが、なかにだれも子どもがおらず、入った瞬間に図書館員が「何か?」と来たので早々に退散した。……子どもの本を見て童心に帰ろうとしても、僕の体はもう不審人物としてしか識別されないのだろうか、と被害妄想にふけってみたのであった。
図書館そのものは、前と比べ物にならないくらい明るくなったし、綺麗になった。…書籍にせよ雑誌にせよ、蔵書数は「ほどほど」の印象だが、郷土資料は流石である。内丸にあった頃はあるとはおもってなかった資料も結構発見できた。リファレンスコーナーを上手く使えれば、いろいろ勉強できそうだ。
吹き抜けのエレベーターをつかって、上まで一通り見てまわった。いろいろあるが、個人的に目を惹いたのは4階のスタディカフェ「Rise」。なかなか岩手だと赤本なり参考書なりを参照できるところってのは限られているので、大学受験生には福音かもしれない。
今年度いっぱいはいろいろとお世話になることも多そうです。ただ、駐車場が市営駐車場プライスなので、1人で行くときに4時間以上いるってことだったら電車利用のほうがいいってことになるのであった。…いや、ちょっとした用でも電車使っちゃうけど。
■ [ETilog9][Place] 三戸へ
三戸へ行ってきた。2回目。前行ったときはちょうど東北本線が三セク化されるまえで、はつかりの三戸駅利用をしてみたいってんで行ってきたのだった。今回は(あろうことかこの私めが)車で行ってきた。盛岡から北の国道4号は、走っていて楽しい。そこそこの曲がった道に、広い道路。左右を山に囲われて、集落をひた走る。生活の躍動感を感じながら走ることが出来る。
前に行ったときは、市街を歩いてみてタイムスリップをしたかのごとき印象を受けた。ちょっと見てみると、平日でも殊のほか賑わいを感じる。たしかに、この街の灯をともし続けるには、三戸に関しては合併は最善策ではない気がした。先日調べていてびっくりしたのだが、八戸だって、もともとは三戸郡だったのだ。かたや、漁港の港町から工業都市として大きく発展し、こちらはいつまでも古城としての慎ましやかな町を保ってきた。二戸と八戸に挟まれて、なかなかに苦しいポジションである。
三戸城にも行ってきた。2回目。前回工事中だった綱御門を見学*1。
模擬天守には前回は行っているので、今回はパス。
道の駅さんのへへも行ってみた。
駐車スペースはそれほど広くはない。物産は、結構幅広い。展望台もあり、三戸市街は見通しがそれほどよくないので見渡せないけども、山に囲まれた三戸の町を360度に味わうことは出来る。暑かったので、近くのミニストップで抹茶ソフトを買う。一戸・奥中山以北でないとミニストップはない。だが、青森であれば気軽にファーストフードを24時間買って食べることが出来るわけだ。現に、親子連れがミニストップにも来ていて、買っていっていた。
三戸は南部のオリジンである、と書くと間違いがあるだろうか。三日月の丸くなるまでと言われた南部領の真ん中として位置していたころも、派手さはなかったんだろうと思う。しかし、派手ではないが居心地の良さを感じる。これは、盛岡にも引き継がれていると思う。
*1 いや、前回も工事中だったけどいちおう見学はした…ふもとからは立ち入り禁止だったけど、山の上からはそうじゃなかったので……時効?
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