2006/04/25(Tue.) 盛岡でさくら咲く! [長年日記]
■ [Diary] うぅ…
今もう朝の4時。寝つけない…… やっぱ駄目人間なんでしょうか? って、渋谷でHしもとくんに「まだつづいてますか?更生日誌も書き込んだのに反応なくて」と言われたのに。ごめん、更生するに足りるだけ再堕落してるわ。
■ [ETilog9][Mobile] ケータイは音質が悪い?
わたしは、PHS→ケータイを経験したクチなんですが。PHSからケータイに変えたとき*1、「あ、そんなにわるくないな」というのが第一印象だった。これなら別に文句ないと思える程度。内容は伝達できるし。そんなわけで、未だに第二世代PDCで頑張ってたりします。
でも今日、大事な電話は携帯電話の音質じゃ話しにならないと痛感する出来事がおきました。発信の時は固定電話からかけるように努力しても、固定電話の前にいることがない現状では着信はどうにもなりませんわな。
まあ、わたしの幻聴が悪いだけでケータイのせいではないという説もあるんですが。。。
*1 変えた理由はメール1通10円に耐えられなくなったから
■ [ETilog9][Diary][Train] 下らん現状を破棄したくなって、旅に出た
朝5時過ぎ。一睡もしてなかったのだが、家を出て横浜駅へ。ホリデー・パスを使って関東をさ迷い歩いてやろうという趣旨だ。どんなコースを選ぶか迷ったが、まず南武線を完乗してやろうと、川崎へ。
南武線はいつも登戸以北で乗っていたので、武蔵溝ノ口や武蔵小杉を東急でなく南武線で通るのも記憶の限りでは初めてだ。まだらに住宅が続くけども、鉄道は平日1時間5本。JR東日本にあまり愛されていない気がした。分倍河原のホームの狭さに気がつき、改めて驚く。
立川へ。ここで朝マックで朝食後*1、ホリデー快速でそのまま奥多摩へ。高3の時の遠足で鳩ノ巣まで行ったことはあったものの、鳩ノ巣-奥多摩が未乗になっていたのだ。青梅線の青梅から先の区間は、まさに山中ってカンジなのであるが、それでも電化路線というのがびっくりである。人も存外乗ってくるあたりは、さすが東京といったところかもしれない(笑) 各駅には無人駅っぽいところでも簡易式Suica改札が設置してある。なかなかに異風景だ。
奥多摩からの帰りは四季彩号に乗車。リュックを起きやすい面白い車両で車窓も堪能する。
奥多摩から青梅乗換えで拝島へ。武蔵五日市まで五日市線を乗りつぶした。あきる野市の区間を走るわけだが、ここはのどかにひらけている。開放感ある気持ちよい車窓である。
立川へ戻る。駅そばのメニューに「にしんそば」があるのが眼を惹いた。奥多摩そば侮れない。
競馬ファンあふれる府中本町へ。ちょこっとだけ途中下車。本町は宿場町時代の府中からの町のようですね。もっとも、京王特急停車駅の府中駅よりは街!って開け方でもないのであるが。
その後、武蔵野線に乗った記憶が全くなかったためぐるっとひとまわり。府中本町から東京まで乗りっぱなし。さすがに通して乗る人は少ないようだ。現に、通しで走るのも1時間2本だけの様子。対面式ホームが続く面白い路線だったが、とりあえず睡眠の時間に当てた。
京葉線東京駅へ。ここはやっぱり地下深い。八重洲口への通路がでかでかとあるのが面白い。でも、東京国際フォーラムにすぐ出られてしまう=有楽町駅にあっという間にイケるのがまた素敵。
有楽町で昼飯後、上野から東北本線で北上。ホリデー・パスの北限の小山へ。
小山からはSuicaを使って宇都宮へ。この宇都宮視察がきょうのメインであったりも、する。
宇都宮市街見学も終えて、はじめてのSuicaでグリーン車乗車。750円で2時間なら割が良い。
そんなわけで1日で一都五県まわってみたわけですが、これで2300円+480円×2.グリーン車で余計な出費もしているが、3000円台でこれだけあちこち行けるのが鉄道旅行の魅力。おまけに移動中は睡眠時間に当てられる!(もちろん、読書時間でもなんでも良いのだが) もっとも、鉄道旅行って「移動時間がもったいない」と言われる向きもあって、車窓からその土地の景色を探るってことが好きな人でないと苦痛なだけかもしれない。だが、車窓からは花が咲き揺れる稲穂から、立ち並ぶビルに森から山々まで見せてくれるわけで、そう考えるとやはり見聞を高める意味での鉄道旅行は捨てがたい。
*1 ベーグル系のものを初めて食したが、マフィンとホットケーキには敵わない気がした
■ [ETilog9][Place] 奥多摩駅
私の趣味でもある「終着駅めぐり」なわけですが、奥多摩駅はなかなかににぎやかな気がした。駅すぐに町役場があるのがナイス! 駅のトイレもきれいで、観光案内所も揃い、ハイキングルートの玄関としての優等生ぶりを感じさせてくれる。
一方で、セメント工場が聳え立っており、農業・工業・観光業の展示場みたいな駅を痛感させてくれると言う意味で、自分にとっては見ていて愉快だった。観光値だからって工場あっちゃいけないってことはないっしょ。
一方で、古い商店も多いのだが、この辺は東北の町に比べると商店の中がモダンな商品の揃え方がしている気がした。タイムスリップを感じるということはない。なにせ、駅近くにりそな銀行があるのである。りっぱな都会である。
しかし、奥多摩駅で降りると少しだけひんやりした空気の中に、清々しさを味わうことが出来る。川のせせらぎを眼下遥かに望むと、山にとりあえず来たことを痛感できる。東京住まいの人にとってはまさに駆け込み寺に近いだろう。
■ [ETilog9][Place] 武蔵五日市駅@あきる野市
あきる野市…合併当初は違和感を感じたものだが、今ではあきる野市って五日市とどこが合併してできたんだっけ?とか疑問に思うくらいである(正解は秋川市)
そんなんで、五日市線に初めて乗る。奥多摩駅もそうなのだが、朝の時間帯にある東京直通車両のためにご丁寧にホームに「女性専用車両」の告知が施してあるのがすごい。奥多摩から女性専用車両で東京まで完全乗車★…やってみると面白そうだが、そんなことをやる鉄子さんはまずいないだろう。
短い編成ながらもそこそこの混雑率。1時間3本あり、いわゆる市民の足として定着しているっぽい感じだ。
武蔵五日市駅へ。終着駅だが、たまたま終着なだけで、寂しさはない。仮にも旧五日市町の玄関だったわけで、町の中心駅としては正しい規模でしょう。
駅の反対側に出ると、こっちは何もないというより、すぐに民家があったりして面白い。でも、民家が迫ってる駅ってのはけっこうあるものだ。
最近新しくなったらしい駅にはステンドグラスもあり、唐木田駅を髣髴とさせる。
この、五日市線の各駅が現あきる野市のセルの中心として構成されていて、住宅街としての顔はもちろん、東京サマーランドや東京セサミプレイスの所在地としてもあきる野市はいちいち興味深いポテンシャルを持っている気がした。侮れない。
■ [ETilog9][Place] 小山駅前
栃木ってのは、修学旅行で日光へ行ったことはあるものの、あまり行く機会がない。通過なら毎年している。
そんなわけで、ディスカバー栃木ってことである。とちおとめ=いちごつながりってことで(まったく意味不明)。
小山で途中下車。小山と言えば小山評定。きっと功名が辻フィーバーで小山市としても手ぐすねひいて私のような歴オタ歴史ファンを待ち構えているに違いないと、小山城へ……
これだけ?
いや、入り口には「小山御殿広場」って看板もあるんだけど、将軍の日光参詣の急速に使われたってのがあるだけで、中にはなんの説明看板もありません。市民の人が犬を離して散歩させているくらいで……小山市はけしからん!喝だ!私も喝だ!!喝あぁぁぁぁつっ!!*1
とか、私が喝されるべきだったようです。道の反対側に「城山公園」があり、そちらに土塁などの遺構があるようです。完全戦国年表作者としての見識が疑われますw まあ、下調べなしの思いつき旅行なので……*2
って、素で来た観光客の誘導に失敗しているという点では、小山市のミスだと思わなくもないが…JR設置の地図くらいしかなかったと思う。もちろん、道中に看板なんかもなく、旧水沢市並みのアクセシビリティの悪さである。
そんなわけで、小山城(祇園城)の話題はそこそこに小山市街の感想へ。
駅近くを国道4号が通っており、その道が仙台や盛岡まで続いているのだなあと考えると感慨深いですが。駅ビルがある以外は、大きな商店もなく、寂しいといえば寂しいのかもしれません。でも、寂れたって感じが全くしないのですな。個人商店の衣服店には子どもがきちんといたり、市のキャパシティに沿った街の大きさを感じるのです。もちろん、ロードサイトに大型店がいくつもあるのでしょうが、それで「駅前の空洞化」ってのを感じないつくりになっているんです。
もしかしたら、駅前商店街が寂れて街が既に収斂した結果なのかもしれないですが。商店街ってのがない分、駅ビルで済んでしまうし、こういう街のあり方もありかなって気がしました。
(追記:2006.5.1)いまGoogleマップでみてみたら、東口にはヤマダ電機からイトーヨーカドーからマツキヨまで、大型店がごっそりあるようですね。宇都宮ではきちんと反対側に出たのに、小山では出なかったことが悔やまれます。。。まだまだ街歩きってのは初心者だなあと反省。
■ [ETilog9][Place] 県都・宇都宮
出来るだけ県庁所在地には行くようにしている。そして、歩くようにしている。少なくとも県庁所在地をしっておけば、その県の人と話が出来る可能性が高くなる。趣味以上に、私の視察は営業ツールである。
そんなわけで、初・宇都宮である。Suicaで降りて真っ先に向かったのは宇都宮城。さすが元城研マンの本領発揮である*1。
で、宇都宮城へ。改修中でちた_| ̄|○
戊辰戦争時にだいぶドンパチやって、こうして城跡として用地があるだけでも奇跡なのかもしれませんね。城すぐに民家があるのもまた特徴。「よみがえれ!宇都宮城」市民の会ホームページというページもあり、現在まさに工事中のようだ。宇都宮城が市民の憩いの場として、歴史を感じるプレイスになることを願う。
さて、その後てくてく歩いて東武宇都宮駅へ。東武宇都宮駅にあh4両編成の車両が1時間に2本程度やってくるだけのようで、東京への足って意味ではJRのほうが上でしょうなあ*2。東武宇都宮百貨店…あまり人が入っていないように感じましたが?! 食品売り場はまた別なのかもしれないが、そこそこに寂しい気がする。日曜比較では、盛岡中三より入っていない印象を受けたが…オーバーストアが報じられた宇都宮、心配しながらも商店街に出て見れば、それなりの人出でした。
ただ、シャッターが閉まっている店が全くないといえばそうでもなく、閉店セールやってる店もあるので余談は許さない状況かもしれない。でも、車社会とおもわれる北関東でこれだけ賑やかにやっていけるのは、さすが40万後半都市である。
東武宇都宮駅周りの方が市街という感じで、JR宇都宮駅のほうはそこそこに巨砲商店が鎮座するって感じである。だけども、どっちでも買い物がきちんとできるので便利ではある。車は必須かもしれない。
と、ここで宇都宮餃子を食すことに。餃子セットで焼き餃子から蒸し餃子、揚げ餃子、スープ餃子まですべていただいてみた。「素材が自慢、まずタレなしで」とあるとおりにタレなしでいってもこれがイケる。具が良い。逆にいうと、焼き方なり蒸し方が優れているというわけではなく、中のあんがしっかり地元素材で甘みがあり、なおかつ野菜のみずみずしさを失っていないのがすばらしいといったところ。ここは、焼き餃子と蒸し餃子が抜きん出ている印象をもった。前者は餃子としての総合力、後者は中身の引き立て方で勝負している。
ヨドバシマルチメディア宇都宮を見学。客入りは…まあヨドバシAkibaに勝てるわけはないのですが、仙台未満平日の町田以上といったところですか。
このララスクエアには新星堂も入っているのだけども、その新星堂が書店をやっているのが目に付いた。宇都宮は、この新星堂書店にJR駅ビルの八重洲ブックセンター、東武宇都宮よりのパルコにある紀伊国屋書店と大きめの書店が市街に3つもあり、その点でポイントが高い*3。これなら住めるかも、って現金に私は考えたのであった(お約束)。
駅東口にも出てみる。餃子像でカップルが記念写真を自分撮りしていた。それ以外に見どころなし。典型的な、片面のJR駅のようだ。
駅ビルのパセオは耐震工事中。使えないエスカレーターがあったり、スターバックスがテイクアウト専用に営業縮小させられたりしている。苦難だが、この駅ビルだけでも餃子が食べられてしまうあたり、なかなかに頭良いつくりである。
足利銀行の破綻や、西武・ロフトの撤退、地元百貨店の閉店と暗いニュースもいくつか伝わってくる鬱の都・宇都宮ですけども、歩いてみた限りは、悲壮感を感じることもなく、楽しい印象を受けた。夏は暑いから住み良いってことはないのかなと思わなくもないですが、地方の良さと、首都圏のメリット(テレ東がみれる、関東キー局が映る……ってそれだけかよ>俺)を享受できる地方都市として魅力的である。もちろん、栃木というと日光なり那須なりが目立ってきたわけで、宇都宮単体でもふらっと降りたってひとときを楽しんでいけるつくりがとても気に入った。釣り天井だけでないわけだ。
何かあればwebmaster@etilog.netまで