2006/05/04(Thu.) 馬鹿ゆえに、抱きしめた。 この日を編集
■ [ETilog9][時事ネタ] 水俣病から50年
水俣病をはじめて知ったのは,中学受験生時代に通った日能研でのことだ.「公害」…高度成長の影の部分と,それを踏まえての取り組みなんかをそこでは触れた.小6のときに,小学校の社会の先生が結構な資料を配ってくれて,家の前を避けられるようになったとか,今も苦しんでいる人がたくさんいるといったことを学んだ.
こういう「四大公害」を学ぶとき,病名と発生地,すこし学年が進むと原因を覚えさせられるもんだが,どこの企業の責任かというのは案外とスルーである.とは言っても,現実としては,水俣病を発生させてしまったチッソは今もトップが相当に頭を深々と下げている(Yahoo!の記事参照).そのチッソが「水俣病被害者救済のために倒産させないで水俣市で操業を続けてさせることにした」と知ったときは,少しばかり驚いたが,すぐにそうせざるを得ない事情が感じられた.
そんなんで,思い立ってチッソのホームページをのぞいてみた.すると,探しても水俣病に触れたページが1ページもない.会社の沿革にも書いていない.Google検索でチッソホームページ内をサイト内検索してみたが,財政問題としてプレスリリースが出されたり,財務諸表として出ていたりはするのだが,環境問題として自社が起こした取り組みについて触れたページがないのだ.これは,新潟水俣病の昭和電工,イタイイタイ病の三井金属についても似たような結果だった.
私は,そのことについて当該企業を批判する立場にはない.企業にとって,環境問題のひとつとして安易に触れて取り組んでいますよとエクスキューズするほど甘くない事項なのだということが認識され,改めてその公害の重大性を感じるものである.
調べていくと,京都精華大学人文学部環境社会学科の2001年度生である稲荷さんが,「水俣レポート」としてまとめた資料が,同大学のホームページにあった.水俣市はチッソの企業城下町,チッソで働く市民も多ければ,市の税収もチッソによるところも大きい現実……そういったものが伝わる,好レポートとなっている.そして,驚いたのは…
私たちが工場見学を行う際には「水俣病の質問は一切しない」と事前に約束させられていたそうです(しかし板倉先生は気にせず質問しても構わないと言われていました。精華大学らしい!)。
[水俣レポート2より引用]
という,「質問禁止条項」.これに関しても,別に非難するということもなく,なまじっか案内する人(もしかしたら契約社員だったりパート*1だったりするのだろうか)が,迂闊なことを言えない問題で,きちんと専門の広報の人が判断した上でトップが発言したほうが良い問題だったりするかもしれない.
上記のレポートにもあるとおり,チッソは「生かされている状態」であるものの,液晶分野で世界トップクラスのメーカーになるなど,企業としては着実な道を歩んでいるように感じる.不作為によって,被害の拡大を許し,第2水俣病の発生を許した国とともに,きちんとケアを被害者の方たちに行ってほしいと願うのみである.
私が,あまり当該企業や国を攻撃する気にならないのは,「自分なら体を張って防げることが出来たのか」「自分なら気づくことが出来たのか」と考えると,大変にそのことに対し自信がないからである.被害者の声を企業や国が無視するようならば(事実,国の事後対応は今なお不徹底の極みだが),声をともに大にして行く必要もあろうが,自分が出来得ないことを責めるのはどうも出来る心情ではないだけである.これは私の甘さであり,弱さかもしれない.
水俣病などの公害は20世紀の暗部でもあるが,それを踏まえた時代づくりが我等に求められていることを自覚しなければならない.人間は進歩することは難しいかもしれないが,学習することくらいは出来ることを歴史に示していかねばならないということだ.
*1 たとえば,小学生のときに見学に行った朝日新聞の印刷工場のガイドさんは級友のお母様だったりしたけど
■ [ETilog9][Diary] いま、ここにいます
例によって小さな旅ホリデー・パスいわてフリーエリア*1。
さて、どこへ行こうかな? てゆうか、一ノ関駅在来線改札口が自動改札にふつうになっていて驚いた。
*1 いわてホリデー・パスから名前が変わったらしい
■ [Diary] 父がデジカメ買う
ボウリング部活動の前に皆で飯へ.ドンキーへ入ろうとすると,父から電話が.なんでも接写できるデジカメを探しているという.接写と言うと自分は(自分も使っている)リコーしか思い浮かばない.ちょうどカメラに詳しいOさんもいらしゃったので聞いてみたが,同意見.そろそろ注文しなければってことになったので,あとでメールをするって言ってその場は切ったのだが.
帰って父のブログをBloglinesをみると,すでにリコーのデジカメを「量販店」で買ったことが書いてやがるww 文面からも母がキレていることが窺えるwww 前に1台安物の500万画素デジカメを買っているのだよな,父は.どっちにせよ,同じリコーでも自分より良いものを買いやがった様子……先月まであまり仕事に出てなかったはずなんだがなあ…どこにそんな金あるんだか。
自分は,そのあたりのツッコミを入れるべきだったのかなと少しばかり悔やまれる.
2007/05/04(Fri.) めくるめく季節 この日を編集
■ [Train] 相鉄新塗装車について
6年ぶりに相鉄沿線に帰ってきたわけですが.
全鉄道車両に相鉄グループカラーを導入し、デザインを統一(PDF)
相鉄といえば,会社のカラーとしてはみどり,電車は赤基調でってイメージがあったんですが,新しいグループロゴとともに,会社のカラーもブルー&オレンジになったようで.電車も10000系で,みどりと黄色をつかっていて,これは新6000系を引きずっているからって聞いていたんだけど.
とにもかくも,これから随時新塗装に変更だそうで.時代を感じます.
新塗装の9000系を見たのですが,どうも列車側面の方向案内板のすぐ上に青い線が入っているのがすこし気にくわない感じ.まあ,それはいいんです.致命的なのは列車内のシートが赤のままであること.これはいかんだろう.相鉄クオリティとだから言われてしまうわけですが,そんな牧歌的なところもまたいいよねっと.
2020/05/04(Mon.) 今、どうですか? この日を編集
■ [お知らせ][ETilog] ETilogで利用する書影・商品画像について
ETilog.netにおいてはAmazonと断交し、商品紹介を以下に切り替えました。
- 書籍
- その他商品
- カエレバ(楽天API利用のサービス。リンクは楽天・Yahoo!ショッピング限定)
ETilog.netははてなダイアリーを利用していた「TOKYO REVIEW SHOW」を原典とする期間が比較的長いです。はてなダイアリーでは同サービスの機能である「はまぞう」を利用してAmazonや楽天の商品紹介機能を利用していました。はてなダイアリープラスも利用していましたが、アソシエイトプログラムは利用せず、基本ははてなの売上に計上されるようにしていました。
tDiaryに移行した際、楽天リンクはAmazonに移行し、tDiaryのAmazonプラグインを活用する形に改めました。tDiaryもはてなダイアリーも大昔からあるのでそうですが、アフィリエイトIDを必須としない、あるいは他人のアフィリエイトID利用でも構わないという形でした。が、Amaoznアフィリエイト規約が変更となり、自身のIDを原則とするように変わっていきました。
そこで、私が関わっているプロジェクトの公式ブログ「BLOG M」においては既にAmazonアフィリエイトを利用していることから「サイトの追加」という形で申請を行いました。が、2019年9月に申請却下され、怪しい箇所を修正後2019年11月に再申請しても再度却下されてしまいました。
「プログラム参加申請をお断りするサイト例」を読み、ネット記事もよく読み改善したのですが、リジェクト。……実際には、「BLOG M」はアフィリエイトにあまり力を入れていないこともあり、売上がゼロなあたりもあるかとは思いますが。しかし、却下理由が明確でない以上、あらゆる可能性の却下事由を考えざるを得ません。既存コンテンツの何かが起因とすると、正直言論封殺のレベルと言わざるを得ない。当方はアフィリエイトで生活したいわけでなく、単に商品紹介をしたい、画像を利用させてくれるなら売上はAmazonで全部活用してもらって構わない…のですが、営業ノルマが上がらないなら画像等は使わせない、というのが今のAmazonの方針のようです。
事ここに至り、ETilogにおいてはAmazonと絶縁することを決意しました。……が、書影はやぱり使いたいので、代替を探すことに。結局OpenBDに至りつき*1、プラグインを自作のうえ*2やっと書籍リンクを復活させられました。9ヶ月近くリンクが完全欠損していたということで、申し訳なし。
一言で要約すると「Amazonはクソ」なのですが……
楽天でもYahoo!ショッピングでも商品が無くリンクの張りようがない商品は、「ただのAmazonへのリンク」として残しています。本気の関係清算という観点ではそれも削除したほうが良いのだろうなあ。
あと、そんなこと言ってる割にはプライム会員だし、Kindleヘビーユーザなわけだけど。前者はともかく、後者について言うとE-ink端末を保有する他の電子書籍プラットフォームがAmazon以上のクソだから仕方ないよな。。。
- Kobo
- 楽天Rabooの前科あり
- Sony Reader
- mora winの前科あり
- Booklive!(Lideo)
- サービス終了してるじゃねえか
■ [ETilog] OpenBD APIとGoogle Books API
OpenBD、全般に良く出来ていると思う。レスポンスも早い、情報も多い、書影も登録されているものはキレイだ。
だが、先日の記事のように、出版社によっては書籍情報だけ仮で登録して、書影とかまでは登録しないようなケースもある。図書館等で使われている、といっても図書館によってはGoogle Books APIを使っていることもあるようだ。
また、以下の書籍はOpenBDのバックデータにそもそも登録がないようだった。
上記は仕方ないので、Google Books API利用とした。こちらは利用回数上限があるので、出版社とか値段とかは取れない。一方でプレビューは充実していたりもする。文春文庫版堺屋太一『峠の群像』については、OpenBDにもGoogle Booksにも登録が無い*1。仕方ないので、最近出た東京書籍版へ張り直しとした。OpenBDについては、リンク先は「版元ドットコム」とした。ここからなら好きな書店へ飛ぶことも可能。ページも軽い。適宜好きなネット書店へ飛べば良いだろう。
*1 こういう時の予備手段として国立国会図書館サーチAPIというのもありか
何かあればwebmaster@etilog.netまで