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2010/07/24(Sat.) SEASON2 [長年日記]

[Train] 私と京浜急行電鉄

私は、やっぱり京王帝都電鉄が好きなのだと思う。鉄道好きの原点は、京王井の頭線の前カブリ。井の頭線に限らず、なんせ幼稚園の時に2回、小学生の時1回とスタンプラリーをしているので3周も各駅に降り立ってるのである。吉祥寺から新宿へ行くのだって、国鉄中央線ではなく明大前経由で行くことがあったくらいだ*1。特急・急行・快速・各停という4色カラーの列車種別が私の電車観の根底となった。明大前から調布へ飛ばす特急が好きだった。中学・高校と通学にも使っていたから、関わりはあまりにも深い。

それと別に、小田急もなじみが深い。何しろ中学・高校の6年間で毎日往復1時間45分は乗っていた。井の頭に住んでいた頃も、下北沢で降り立つ度、小田急の独特の女性声に少しの恐怖とともに惹かれていたと思う。小田急は友達と2周スタンプラリーで回っている。遅いだの文句も多いが、町田を始め沿線には深く付き合ってきた。

東急は、京王・小田急に次いで乗っていた。赤いラインの東横線8090系車両に子ども心をときめかせたものだ。中学・高校時代の前半は、小田急で間に合わないときに田園都市線で行けば間に合うといったこともあった。終点の中央林間まで行かないと帰れないところに住んでいたけども、そんなこともあって田園都市線にもよく乗った。

京王沿線に生まれ、相鉄沿線に移り住み、今は通勤にこそ都営地下鉄を使っているが街は東急テイストな「山の手の下町」*2である。そう、私は「大東急」の通っているところにばかり住み、そこを生活圏内としていたのである。正直、中央線より上はダサイという偏見を確実に持っているし、山手線の東側にも住む気が起こらない。これは難儀なことである。埼玉・千葉方面なら家賃もリーズナブルなのに。だが、西武、東武、京成沿いはあり得ないのだ。


だが、「大東急」のなかでひとつだけ私のテリトリーからすっぽり抜けている路線がある。それが京急だった。座間から品川、東京、秋葉原に行くことも多かったが、時間を優先する場合は横浜から東海道線を使っていた。小学生の自分には横浜にちょくちょく行くようになっていたから、京急の車両を見る機会は多かったけども、ステンレスの銀色の電車がカッコイイと営団にせよJRにせよ思ってたから、赤一色のカラーには惹かれなかった。なにより、片側ドアがあまりにもダサイとしか思えなかった。京王線の「特急・急行・快速・各停」という序列は、JRでも普遍的なものだったから、特急より下の階級の「快速」をつけた「快速特急」という種別はへんちくりんで、私には許せなかったのだ。

結局、京急を使うことは皆無だった。羽田空港へ行くときも、途中羽田駅までしか通じていなかったこともあって、横浜から浜松町経由でモノレールだったことすらある。唯一の記憶は、三浦へ釣りへ行ったときに三崎口まで横浜から乗ったのと、横浜市立図書館へ行くのに日の出町まで横浜から乗ったことくらいだ。

そんな京急との疎遠も、羽田空港まで京急が伸び変化することとなる。羽田空港からの帰り、京急に乗ってみたところ大幅な時間短縮。比較のために一度バスに乗ってみたものの、横浜近くまでは良けれ、YCATに入るのに20分以上かかって大却下と相成った。

そして時代は、一番早く到着する経路が出てくる乗換案内がケータイで使えるようになり、出先で検索すると東海道線がダイヤの都合で乗り換えられないときに京急快特で間に合うケースが続発し始めた。横浜駅では相鉄改札に近い京急の改札があったこと、そしてパスネットやPASMOの導入もあり、次第に京急快特のお世話になる機会も増えていった。東海道線では当たり前だと思っていた横浜・川崎・品川の時間も、京急に乗ってみると早さに感動することが増えてきた。所要時間は大差ないはずなのだが……


京急をもっと知っても良いかもしれない。そんな思いもあって、京急・京成車が多数乗り入れる都営浅草線で通勤するような生活を選んだ部分がある。品川区民になって、私と京急の次なる段階が始まった。

実際には、西馬込の末端まで行くことが多いのは都営車を除くと京成車・北総車であり、帰路に泉岳寺まで乗る時以外に京急車に乗ることは少ない。だが、乗ってみると京急車はやはり違うのである。ドレミファインバータだとか加速性能だとかもそうだが、何よりの違いは広告とクッションの堅さだ。特に前者の違いは大事だ。京成車・北総車はもちろんのこと、都営車までもが借金の整理を行う弁護士事務所の広告が多いことに気づかされる。京王・小田急・東急・相鉄文化圏ではまずお目にかかれない類の広告である。ところが、京急車の広告には借金の整理系広告は見あたらず*3、慣れ親しんだ旧大東急帝国の広告になんとなく似ている気がするのである。そして、1500形や新1000形のクロスシートのふかっとしたクッションは、仕事で疲れた体に心地よい座り心地が何とも良い。一度、京急にしっかり乗ってみなければならないな。私がそう思うのに時間はかからなかった(旅行記へ続くかも)


*1 父の勤務先に関わる定期券の都合、厳密な最寄り駅が井の頭公園駅だったこともあると思う

*2 本来、「下町」という言葉は東京の東側、葛西区・江戸川区・墨田区のあたりに使われるべきだろうが、山の手でも東横線より南のあたりは「下町」呼ばわりされることが多い。実感としては分からなくもない。

*3 実際にはドア広告にある

[Place] 京王百草園

京王帝都電鉄の版図に育ったため、京王線沿いの名所を挙げることは容易いように出来ている。

それで、行ってみたいと思っていたけども行く機会がなかったのが「京王百草園」だ。「もぐさえん」という名前が幼い私には気になっていた。ちょうど梅の季節、いっちょいってみっかと思い立ったが吉日、新宿から行ってみることにした(内容は2009年2月に行ったときのもの)。


この時期の百草園には準特急が停車する。

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百草園駅に到着

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駅からはしばらく歩かなければならない。百草園目前は心臓破りの坂をひたすら登る。

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百草園着。園内は梅の季節ということもありなかなかの人出。

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すこし季節が終わり始めた梅の花はたしかにキレイだが、営業と思われる歌謡歌手が大音量スピーカで歌を流していること、そのステージのために導線が遮断されていることは極めていただけない。


実はオンシーズンでないときに静かに探索するのに向いている場所かもしれないのであった。

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[trip] 甲府・湯村温泉に小バカンス

温泉に行きたい。なかなか機会はないので、過去(2009年3月)のことでも書いて自分を慰めることにする。


旅と言えば、このTOKYO REVIEW SHOWで何度も書いてきたように、激しく歩き回り見て回り、さらに旅行後にはREVIEWを大量に書くという、ホントに休めているか疑問が残る旅ばかりをしてきた。つまり、長期に休みになったときに家でだらだら寝て復帰後に全く体が動かないということを防ぐため、違う仕事をしていたようなものである。悪くはないのだが、「これでいいの?」という思いは常にあった。今回は、宿に行ったら歩き回らず、ひたすら宿で休むという変わったスタイルを採用してみた。


行きは新宿から高速バスとした。1950円。平日なら回数券2枚綴りで1450円に出来るようだが…

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勝沼あたりからは一般道を走る。山梨県内の市街地を見て回ることは稀有なので、ロードサイトの風景を堪能する。


バスは甲府駅を経て富士屋甲府ホテルの前まで連れて行ってくれる。そこはもう湯村温泉。

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甲府市に宿泊したことはないのでこれで都道府県値経県値4点に。


宿泊は湯村ホテル

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シングルのある温泉宿というのは大変貴重。東京から行ける一人温泉旅行のメッカは、箱根でも鬼怒川で熱海でも草津でもなく、山梨エリアではなかろうか。事実、朝食バイキングの会場には女性一人客も多かった。離れの露天風呂や朝食のおいしさなど、甲府市街にしてはポイントが多数見受けられた。


帰りは甲府からJR中央線で高尾まで、高尾からは京王線とした。

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勝沼あたりの絶景もさることながら1450円+350円で行けるのもポイント高い。全線Suica利用可。時間ではうまくいったときの高速バスには叶わないが渋滞に引っかかることもない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
おっさん (2010/07/26(Mon.) 23:17)

あれは"ドレミファインバータ"と言うのか! 勉強になりまんた...

ettie (2010/09/02(Thu.) 22:56)

最近は「歌う子」とも言うようですね、ならなくなった車両も増えたので。いずれも俗称。


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