2005/04/28(Thu.) 女神の天秤 [長年日記]
■ [最近] 4月を早くも総括する
この4月ほど精神状態がジェットコースターだった月もないなあ。歓び満ち溢れる日もあればその逆も、って。
……いや、今年ほどそういう浮き沈みの激しい年もない気がしてまいりました思えば父が吐血→卒論進行→調布→みんなとおわかれ→この4月って流れだからなあ。
■ [Diary] きのう
飲み会の前に1回盛岡に出る用事があって、岩手公園はまだ桜が拝めなかったけども、はじめて石割桜の満開に立ち会えました。
観光客が多いのはいいとして、カメラで撮っているひとがやったら多くて気になりましたね・・・まあ自分も当然のごとく愛機・CaplioRXでばかばか撮ってましたがw
さわやで書籍を買う。アマゾンでも買ったので1日で1万5千円強書籍にお金が消えた。ざまあ。
■ [ETilog] どうでもいいですが
えー、最近のETilog1では、私が寝て起きてからの更新の前にはHRタグで線が引かれるようになっています。ETilogは追記時間に関しては日本標準時遵守です。
■ [大学] 発表
終わった。無事、というか普通に。言いたき儀がないわけではないが、またいずれ。
「研究に専念できる、本が読める」って発表前には思っていたのだが、60分喋り続けて20分程度質疑に応答しおわると、急に腑抜けた感じに。あー、燃え尽きてしまったー
■ [雑感] ホントに
初代M2の先輩が「理系は本読んでいる暇ねえよ」って話をしていたが、確かに時間がとりにくい。だらだらしている面は絶対にあるが。読まなければならないのも論文なり報告書なりいろいろあるからなー。
なんか、働いている気がするよ。
■ [野球ネタ] イーグルス主催試合の山形での入場者数
6000人台って、何だ?
福島・あづま球場やいわきグリーンスタジアムの1/3ではないか? 本当に二軍があるのか? 山形市内から車で40分という立地の悪さはあるそうだけど…寒さは理由になるまいべ。
モンテディオ山形も観客が2倍になるのに6年かかったのだとかで、山形県人は熱しにくいがハマると燃えるのだとか。それを信じたい。
だけど、本当にこれから問われるのは、7月にある岩手県営野球場の1試合だ。盛岡市の住宅街の中途半端なところにあるけど、1万人を切るようなことがなければいいけど。
■ [時事ネタ] JR酉
最初の会見の拙さは以前のエントリで指摘した。
その後、「置石かも」会見を当日中にしてたけど、これも逆効果だったと思う。素直に、「自分が営業している路線で死亡事故を起こしたこと」を詫び続ければ良かったのだ。原因は国交省の事故調査委員会次第でといいつつも、スピードが出ていただのオーバーランだのいったあたりは「だとしたら」と前提つけてお詫びしておけばよい。
その手のお詫び会見は、遺族に対してのものではない。世論に向けての会見である。……そりゃあ遺族は怒り心頭になるに決まっている。
社長の顔は深刻さが伝わってこない。悪気はないのだろうが。JR西の一社員が泣いて遺族にお詫びしていたという記事を見ると、JR西の末端社員には同情したくもなる。
信楽高原鉄道の時の責任回避体質が改めて問われているが、JR西日本はこの手の危機管理がまるでなっていないようだ。もう少し空気を読めるようになったほうがいい。「我欲の強い人間ほど己に都合よく計算するのは知れてあるわ」という、山岡荘八の「織田信長」の一節が頭に思い浮かぶ。自戒をこめてだが。
■ [時事ネタ] オーバーランと遅延
ある後輩のご友人は鉄道会社にお勤めらしく、マスコミの報道に異議があるのだとかという話を小耳に挟んだ。
あの事故以来、普通の脱線事故(JR常磐線)や、接触事故(なんと俺が12年以上使い続け今でも実家に帰る時は必ず乗る相鉄線)が華々しく報道されている。
JR西日本では、若干メートルのオーバーランをやってさっそくニュースになっていた。
「電車でGO!」をプレイして分かったのだが、電車は加速は簡単だが、思い通りの位置に止めるのはかなり難しい。もちろん、プロの技術に金を払っているわけだから、きちんとしては欲しいが。でも、「未熟な運転手」に任せる時期がないと誰も運転できなくなってしまうのは自明の理だ。
オーバーランは高校時代乗っていた路線で少しの距離なら良くあったよ、とは先日のエントリで書いた。まあ、通過しようとしない程度には停まってほしいものだ。
ついでだが、小田急線は雨の日にたびたび遅延して、5分遅れても侘びをアナウンスで入れないことにぶち切れていたものだが、今から考えると揺れも少ないし、途中で小田原行きが江ノ島行きになるアクロバティックなことをやっても事故らないわけで、安全の観点からはすごい私鉄なのかもしれない。
■ [雑感] 人間のミス
常々思うに、私たちの世代(今の40代以下あたりからを指す)は「人間だからミスはしょうがない」というのを吹き込まれすぎていたのかなと思っていた。
忘れ物をしたら即座に鉄拳制裁。そういう風に幼少時に脳が鍛えられていたからこそノーミスの安全運転が出来ていたのかなとか。
まあ、これを取り戻す教育をする自信は全くないが。
■ [雑感] 個人ミスと組織
だけど、そういった個人のミスの責任は企業で負うしかないのかなとも。
医療ミスをした看護師1人に全責任を負わして殺人罪を適用したら、誰も看護師にならなくなってしまうでしょう。
今回の運転士も、運転士の遺族に個人賠償を求めろ!と野次馬が言えるわけはない(乗客で被害に会われた方の遺族が言うのならともかく)。
社員の緊張感の緩みにつながる可能性は否定できないが、そういったミスの責任は会社が負うしかない。会社の側も、会社に責任が及ばないようにと社員に思われるような体質が必要だ。
その意味でも、JR西には、日比谷線脱線事故のときの営団(当時)ようにはなって欲しくないのだけど。
何かあればwebmaster@etilog.netまで