2012/06/16(Sat.) KIMOI(本日5回目) [長年日記]
■ [Review][Book] 教育に加えて研究も期待する
文教堂書店浜松町店で平積みされていたので深く考えず購入して読んでみた。
日本中世史における女性の存在がホントに「半分」かはともかく、史料からつぶさに当時の事象を明らかにして評価するのが歴史学の正統だと思っている。その点において、著者の「Lady Samurai」への取り組みは顧みられなかった存在にも光を当てる本道の取り組み。
かのハーバードにおける日本史教育のプレゼンス向上もさることながら、期待してしまうのは1980年生まれにして博士号を有していることであって、その歳からなら多くの研究成果を出せるだろうなあ、という点。著者の出発点に起因する数学史のみならず、教育を通じていろんなissueが見いだされて研究対象となっていけば海外発でいろいろ分かってくることもあるかもしれない。
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