2004/06/25(Fri.) 越後の壁 [長年日記]
■ [Diary] 母が事故(承前)
嗚呼、思い出す。あれはST教習中、教習者の左隣に自転車が。右ウィンカーを出しよけようとする私。左ウィンカーを出し戻った私に教官が一言。「今のは少しよける幅が足りなかったと思いませんか」。そういって教官は復習項目にきょうの教習内容を書きこんだ。
どーも、私が育った座間(神奈川県)では、自転車に自動車が接触しても、自転車側に怪我さえなければ、自動車側にはなんのお咎めもないようです。
先日も書いたとおり、母に接触事故を起こされたわけ(敢えてこちらが被害者だ、という立場で書きます)ですが、どーも、相手方は、接触しておきながら「大丈夫ですか」と戻る事もなく、車が傷ついているのを確認してから引き返してきて、一等最初にまず「弁償しろ」と来たそうです。母はそれにブチきれたそうで*1、口論になって警察沙汰になったのだとか(w
で、数時間待たされた挙句、警察(おそらく座間警察署だろう)が来れども、母に怪我がないことを確認すると、双方の連絡先を確認、車の免許証を確認、一方的に車側の言い分を聞き、「事故として処理できないので、まあ車の事故ではないので保険使えないかもしれないけど、あとは当事者間で話し合ってください」といってものの数分で撤収してしまったそうだ。
その後も議論は続き、「ふらつくなら自転車乗るな」だの、「そんなに腰が痛いなら外を歩くな」だの、相手方は子どもも2人いる39歳の男にして、罵詈雑言を吐きまくったのだとか。そこは女人の悲しいところ、「親父(夫)を出せ」と言われてらしいのだが、怒り心頭の母はPHSを持っていたにもかかわらず、「(父は)忙しくてどこにいるから連絡つかない」と言ったところ、「こっちだって忙しいんだよッ!」と返されたそうな。母も切れて、「(事故は)お互い様でしょ」と切れて物別れになったそうな。
父が帰ってきたところで、父も、車が接触しておきながら自転車に一方的に責めが問われる事に疑問を持ったようで、自宅にまでやってきた「加害者(法律案件上は被害者なのかもしれないが)」に反論をしたそうな。それでも向こうも引かず。
そんなわけで、いまも戦闘継続中です。相手が人面獣心の鬼畜のようなので、私が彼奴の家(同じ団地内だとか)に突撃をかけて、眼光一閃睨み付けて子どもをびびらせた上で、大怒号で団地中に注目を引きつけてやろうかとも思いまして、母に「戻ろうか」といったのですが、「父が色々言ってくれたのでいい、岩手で頑張りなさい」との事です。これで頑張ってなかったら、皆さん実家にチクって*2結構です(w
■ [Diary] 考察
事故は団地内の狭い道、道幅5メートルもないだろう。自転車でふらついたとはいえ、倒れてしまったわけではなく、足をついて倒れずには済んだ様なのだ。その際に、籠かハンドルで車に傷が付いたそうだ。相手側は、目の前に人が話しこんでいてよけきれなかったと主張している様子だが、対向車は来ていなかったようなので、倒れたわけでもないのに傷がついたということは、50センチくらいしか離れていなかったとうことではなかろうか。
だいたい、私がSTで2段階で10回オーバーして教習受けたときは、前にたらたら走っている自転車がいて追い越せないときは「随行」、後ろにそって運転するってことだった。たとえ、徐行になろうと、後ろに渋滞がおきようと。だいたい、接触する危険があるなら止まれよ、と。
本当に疑問なのだが、相手側の運転手は、母が怪我していたらどうなっていたのだろうか
■ [雑感] ネゴシエーション・ストラテジー
今回のケースでは、こちらが物損をして、相手側には落ち度がないという、(相手にとって)素晴らしいシチュエーションになってしまっているのです。しかし、こちらとしては一歩でも引いたら向こうに吹っかけられるわけでしす。私の気分としては、断固戦う事にしました。向こうも、厄介な人間を敵に回してしまったものだ。可愛そうに。
昔、日本の篠原がフランスのドイエに内股すかしを決めながら審判に認められず金メダルを逃すという事がありましたね。あのときは天下の中立公正報道NHKまで日本中がキレていたと思うが、2chねらーがニュージーランドの審判に「殺す」だのメールを送った途端、「流石にそれはないだろ」ってんで一気に怒りが収束した記憶があります。確かに一部の馬鹿がそーゆー行為に走った事でこちらが不利になったことは事実だろうが、そこで「その行為は申し訳ない」と反論に枕詞をつければそれまで。そういった不利な要素は無視するのが欧米流、奴らの手法なのでしょう*1。交渉時にはたとえ悪人と言われようが、引いてはいけないときに頭を下げたら交渉はそれまで。
どうも、相手方も老齢の母に対して随分と攻撃的なので、こちらとしても仮面を脱いで、全面的に鬼となって交渉支援をすることにした。敵は根絶やしにするまで闘う。だから、敵を作るのは面倒。そんなわけで、私は敵を作らないよう丸く生きて来た筈なのだが…悲しい事だ。
*1 しかし、あのときは篠原選手といい、そうやって引き下がる日本国民といいまさに日本の美徳が発露されていましたね。私は、この感覚を断固壊したくないと思っています。
■ [Diary] 自動車保険
私の家は、自動車を持っている人間が私だけで、自然、保険を契約しているのも私だけ。そんなわけで、歩行中に事故を食らったら、私の保険から弁護士費用を立てたりと、傷害保険の部分を使う事になるのです。
と思い、昨日夜、保険会社に電話してみたのですが、今回のケースだと自転車側の加害事故になってしまうようで、自転車による事故を起こしたときの契約がついていないだとかで、示談代講とかは出来ないのだとか。まあ、相談だけは受けてくれるそうで、相談窓口を紹介していただけました。
結局、怪我さえなければ交通強者から交通弱者に補償求められる事もあるんだね。
■ [ETilog] そんなわけで
基本、この「ETilog・いわて研究こーかい日誌」は、エンタテイメントとして楽しんでもらえるよう、私にとって辛い出来事も自虐的に面白おかしく書いてきたつもりなんですが、今回のばっかりは、一方的な内容に過ぎて単調で面白くないかもしれません。申し訳ない。
ま、せいぜい「お前の家には自動車の悪運が憑いているな」とハゲましの言葉でも賜れば、越後にとって望外の喜びです。
■ [Diary] これまでの総論
自分が、そうやって自転車倒れて接触するかもしれませんか?と教習で言われまくって12万円余計な出費をさせられて、母が実際に自転車で倒れるほうになって金を払わされそう、というのが全く納得いかない。…まあ、外から見れば全くの漫画で面白いかもしれないけど(w
ついでに、すでに相手側は修理工場で見積もりを取ってもらったとの事(早!) 6万くらいだそうな。
…俺が今年3月巻き込んで擦って傷つけたTantoのバンパー取替え&代車台より高いじゃん……
何かあればwebmaster@etilog.netまで